恋愛ラボ (9) (まんがタイムコミックス)

【恋愛ラボ 9】 宮原るり まんがタイムコミックス

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リコの爺ちゃんが粋すぎて泣きそうだ。リコが藤女に行きたいと思うようになったきっかけとなったお爺ちゃん。リコの快活さと元気印はこの爺ちゃんの血なんだろうな、と思わせる明るい爺さんだったのだけれど……。
うん、この人はホント粋だね。多くの言葉を費やして大切な思いを伝えるのも素晴らしいことだけれど、この人が残したのは明るい思い出でした。思い出して悲しくなるのではなく、ついつい笑ってしまう思い出が一番に出てくるように、一番強烈で素敵な一言を残していった爺さんの粋な有り様には、羨ましさすら感じてしまう。人間、こんな風に生きて、思い出を残せたらきっと最高なんだろうなあ。

というわけで、この9巻はメインから少し外れたポイントに焦点を当てた、実質的な番外編。なので、いつもの四コマではなくて、通常スタイルの漫画形式に。って、そういえば恋愛ラボって四コマだったんだよなあ。忘れてた。

誰にもバレてないと思われていた生徒会の面々の奇行。お固い学校の先生達は、優等生のマキをはじめとした生徒会の面々の正体がアレ、なんて事はさっぱりと気づいていないどころか想像だにしていないのだけれど、意外と見ている人は見てるんだ、というお話。伝統ある藤女の先生としては失格と言ってイイ怠けた態度の担任の杉原先生。ちゃんとした先生たちには見えてないのに、やる気なさげなこの先生が、唯一マキたちの本性に気づいていて、その様子をちゃっかり見てる、というのは面白い構図だなあ。ただ、この先生、本気で見てるだけで何の干渉もしてこないので、これまでの本編では杉原先生にバレてるというのはマキたちも全く気づいてないのだけれど、そう言えば何気にわかってそうな素振りは見せてたのか。

本邦初公開のサヨの彼氏。実在してたのか! と思わず言いたくなるほどサヨの彼氏に対する扱いが酷かったので、いったいどういう関係なのかと思ったら、思いの外真面目というか相応にエピソードがあったわけだ。しかし、サヨがよくお付き合いを認めたなあ、これ。いや、本音では認めたくないからあんな態度なのかもしれないけれど、懐かれまくって突き放せず、という形なのか。

モブ男子トリオ、可愛すぎ! まあ、この漫画、概ね男の子連中はもしかすると女性陣よりも可愛らしいので、今更といえばいまさらなのだけれど。
やっぱりナギは同じ男連中から見ても気持ちのいいくらい良いヤツなのか。あれほどイヤミのない男いないからなあ。

ヤンとリコ、ヤンが登場した時から既にリコとは随分と近しい関係だったのだけれど、中学時代こんな関係だったのか。思っていたよりもはるかに深い、というかヤンの方が結構リコに対しては思い入れがあったんだな。これ、ボタンのかけ方が違っていれば、ヤンがリコに恋愛感情を持っていた、というケースもありえたわけか。いや、マキやナギが介在しなかった場合、もしかしたら塾に通い出したリコといい雰囲気になったのはヤンだった、という可能性も有り得なくはなかったかも。まあ、ヤンはともかく、リコはアレなだけにそういう気持ちになるには相当のハードルの高さがあったと思うけれど。