僕と彼女のゲーム戦争 (6) (電撃文庫)

【僕と彼女のゲーム戦争 6】 師走トオル/八宝備仁 電撃文庫

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1泊2日のゲーム合宿である「学校対抗戦」に参加した現代遊戯部の面々。岸嶺以外はみんな女子という状況で、初日の個人戦の日程を終了する。その夜、岸嶺は持っていた写真を巡って、天道とぎくしゃくしてしまう。そして合宿2日目。チーム戦でゲームをプレイをする中、天道は昨夜のことが気になりゲームプレイに精彩を欠いてしまう。いつもと様子の違う天道を気に掛ける杉鹿は、ゲーム中にチャットを用いて天道に話し掛け、状況を打開しようとするのだが…。今回はチームワークが鍵になる団体戦。実在ゲームで熱いバトルが展開されるぞ!
あれ? 今回は表紙でゲームのキャラクターのコスプレするのは無しなのか、と残念に思ったのだけれど、今回プレイするゲームだとコスプレするようなキャラはいないのか。特殊部隊とか暗殺者とかでも構わないじゃないか、とも思うんだけれど見た目暗くなるからかなあ。シヴィライゼーションは、そもそもキャラ居ないし。
てっか、シヴィライゼーションって対戦できるんですね!! 知らんかった。こういうのって一人でやるゲームなんだと思ってた。でも、よく考えるとゲームタイトルは有名で知っていますけれど、どういうゲームかって全然知らなかったんですよ。こんなんだったんかー。いや、ゲーム画面を見ているわけじゃないので「こんなの」と理解したわけじゃないのですけれど、何となくわかりましたから。一応、シミュレーションゲームの経験があったら何となくプレイしている内容はわかるんですけど、こういうゲームってAI相手が殆どだから、対人プレイってまた新鮮なんだろうなあ。その意味では岸嶺の多方面外交は面白いアプローチだったなあ。友達同士でやったら確実に喧嘩になりそうな手段ですけれど、チーム戦となると見事な撹乱になってましたもんね。トランス状態じゃなく素の状態で咄嗟にああいう真似が出来るのは大したものだと思う。
しかし、長らくコンシューマ・ゲームから遠ざかってると、もはや現在のゲームってもうどうやってプレイするのかよくわからん(苦笑
PS4が出ようという今ですけれど、未だにPS3も触った事もないもんなあ。そもそも、FPSとかTPSってやったことないもん。あ……【ゴールデンアイ007】ならやったことあるぞ。任天堂64のw
さて、部内の人間関係の方だけれど、天道部長って恋愛方面の認識がピュアすぎて、何この古生物w そもそも、男性という異性というものに対する認識が思春期以前のレベルだったのか。あまりに純粋無垢すぎて、岸嶺が見せた男性として当然の性欲に対して、嫌悪すら抱くことなくただただ戸惑うばかり。持っている知識から、そういうものは不埒で不潔だ、と考えるものの、実感が伴わないので右往左往して動揺してたんですなあ。
ところが、杉鹿が男が女性に対して情欲を抱くのは当然のことであり、女性側はそれは自分の魅力が引き起こしたものとして誇るべきである、という考え方もあるのだと新しい価値観を教えてしまったものだから、天道部長の中でなにやらパラダイムシフトが起きてますよ、これ?
この人、初すぎてなんか極端から極端に走りそうで……面白い。杉鹿も完全に岸嶺に気があるし、その自覚もあるんだからもっと小狡く立ち回ればいいのに、変なところで正々堂々とした振る舞いに徹するなあ。
しかし、これまでラブコメ方面では完全に空気だった天道部長が、これで一番の危険物に変身してしまったようで、そっち方面でも動きが出てくるんだろうか。案外、他校の生徒とはフラグが立ってないので、辛うじて白滝くらいが岸嶺と接触があるくらいだし、このままだと同じ学校内で回すことになると思うけれど。まあ、ゲームをプレイすることが主軸の作品なので、あんまりラブコメの方に枠を割けないのだから、手を広げないのは正解だと思うけど。

師走トオル作品感想