ストライク・ザ・ブラッド (9) 黒の剣巫 (電撃文庫)

【ストライク・ザ・ブラッド 9.黒の剣巫】 三雲岳斗/マニャ子 電撃文庫

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ブルーエリジアムは、“魔族特区”絃神島に新たに建設された増設人工島。ホテルやプール、遊園地などを擁する最新のリゾート施設である。正式開業前のその島に無料で招待されたはずの古城たちは、矢瀬の策略によって、なぜか過酷なアルバイトに駆り出されることに―。そのころ獅子王機関の舞威媛、煌坂紗矢華もブルーエリジアムを訪れていた。彼女の任務は、研究施設に囚われている謎の少女、結瞳の救出。だが、その紗矢華の前に、雪菜と同じ技を使う見知らぬ攻魔師“六刃”が立ちはだかる―!世界最強の吸血鬼が、常夏の人工島で繰り広げる学園アクションファンタジー、待望の第九弾!
雪菜さん、アニメ見る限り胸の大きさについては十分だと思うんだが、比較対象がアレらだとやはりアカンのだろうか。
という訳で、久々の煌坂さん参戦。この人、チョロチョロとしょっちゅう周りをうろついているわりに、周りをパタパタと駆けまわるだけで落ち着いて一緒に居ることがないので、出番があってもあまりインパクトがないというか、いやインパクトだけはやたらとあるくせにアピールが足りないというか、一人で勝手に大騒ぎしてバタバタと去っていくというか、なにこの置いてけぼり感、という感じなんですよね。あまりに一撃離脱戦法すぎて、その足りない威力部分をチョロさで賄ってるというのはどうなんだろう、と思わざるをえない。だから、チョロインとすら呼んでもらえず、チョロいさんというもはや形容詞が名詞になってしまうような有り様になってしまってるんですよw
その上、いまさら実は登場人物の中でも戦闘力は屈指なんですよ、とか言われも、えー煌坂なのに?とか思ってしまうのは仕方ないんじゃないでしょうか。どんなに強くても、あんまり頼りにならなさそうだなあ、とかとか。
でも、それがいい! ネタヒロインかもしれないけれど、いいじゃない、可愛いんだから!
ディスってるのか弄ってるのかわからなくなってきましたが、私は煌坂さんが大好きですよ?
そんな煌坂さんと相対することになった、雪菜のバージョンアップ版妃崎霧葉。六刃神官と呼ばれる彼女、粗筋なんかからの印象だと、獅子王機関と対立している反政府組織みたいなのかと思ってたら、これがまた担当違いの政府機関だったのですな。CIAとNSAの関係みたいなものか。いくら、住み分けができていると言っても、場合によっては任務内容が被ることもあり、縄張り争いに組織間の駆け引きなどもあって、それが現場の衝突に繋がってしまう、というのはありがちながらも吝い話である。ただ、これがもっとバタくさい単なる縄張り争いなら良かったのだけれど、どうも問題はかなり深刻な様相を呈してるんですよね。仮にも政府機関ともあろうものが、市民の被害は避けようとしていたものの、絃神島そのものを沈めてまで葬り去りたいほど危険視しているものがあるというのは。第四真祖が生まれても静観を保ち、ある意味かなり穏当な手段で懐柔を図ったのに比べて、これほどまでに荒っぽい手段に出ることも辞さなかったというのは、一体どれだけ危険なものと認識しているのか、あの「カインの巫女」という存在を。
いや、正直浅葱がここまで最重要人物になるとは想像だにしていませんでした。いくら異常なまでに腕の立つ電脳の女帝と言っても、あくまでネットワーク限定なのは間違いないわけで、それがどうやったら世界の危機に繋がるんだ? どうも単純にネットワークを介した何らかのパンデミック、とかいう感じでもなさそうだし。因果律レベルで何らかの作用が起こっているのなら、視点を変えると第四真祖がカインの巫女を守るような立ち位置の人物に覚醒した、ということすら穿った見方が出来るんじゃないのか、これ。
古城が第四真祖という秘密を知って、遠慮なく協力を頼めるようになった浅葱は、もう便利すぎるというか頼もしいことこの上なかったんだけれど、こりゃ都合の良いヒロインどころじゃなくなってきましたがな。
一先ずわかっているのは、古城のロリコン疑惑が殆ど疑惑ではなく確定してしまった、ということくらいか。いや、普通女子中学生だってロリコン枠に入ってるんじゃないですか? まあ、ナチュラルに貴方を殺して私も死ぬとか言っちゃってる雪菜さんは、ロリコン枠じゃなくてヤンデレ枠になってしまうのでしょうけれど。おかしいな、つい先日まで雪菜と言えば嫁属性で業界(?)でも三指に入る逸材だったのにww

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