マネー&ウィズダム -美少女商会の異邦人- (GA文庫)

【マネー&ウィズダム 美少女商会の異邦人】 稲波翔/優木きら GA文庫

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「すげえ、ハーレム築き放題じゃん! 」

夢は希代のハーレム王。
そんな高校生・近江帝羅はある日突然女だらけの異世界に飛ばされてしまう。だが喜んだのも束の間、最初に出会った魔法使いの少女・エレミヤにはいきなり攻撃を受け、さらに連行された商会では、幼女にまで種馬兼ペット扱いで――。

ここは女尊男卑な世界だった。

「どうしてペットだよ! ここは商店だろ? 俺はお前らが知らない世界の知識を知ってるぞ! 」
「ふーん。なら金貨一枚でいいわ。ご自慢の知識で稼いでみなさいよ」
「男なめんなこらあああああああ! 」

地球の英知と男気で、女を見返せ! 痛快ハーレム・ファンタジー!
実のところこれ、現代の世界の知識を生かしたり、学んだという経営学を応用したり、とかは全然出来てなかったりするんですよね。独特の他人にはない発想力があったりするわけでもない。帝羅が持っているアドバンテージというと、現代の教育で得られた基礎学力くらいなものか。書類整理が出来る、というのはそれはそれで良質の能力と言えるのかもしれませんが。意外とこれ、苦手で出来ない人とかも居ますからね。
教育水準が低い世界で読み書きと計算が出来るのはそれだけで大きな武器ではあるんですが……異世界で異なる言語を使っているのに、魔法で通訳できるからといって細かいニュアンスとか理解できるんだろうか。まあ、そういう細かいツッコミに対しては最初から対応するつもりがないようで、商会モノとはいえ決して商売について真剣にアプローチしている作品ではありません、と前置きしておくべきなのかもしれない。
でも、知識を活かせないという現代人のアドバンテージが使えてない帝羅が、ならどうやって活躍するのかというと、結局男気とど根性と不屈の闘志なわけであります。男性が虐げられ世間の表で活躍できない世界で、こてんぱんに痛い目に何度も遭いながらもへこたれず、時に体を張ってガンガン行こうぜ、と前向きでいつづけたその姿勢は、主人公としても十分の面目躍如だったんじゃないでしょうか。まあ知略戦を期待してたら体が資本で根性が大事でした、という展開はどうなんだろう、と思わないでもないですけれど。いや、確かに自動車とかマーケティングとか使ってますけどさ。
この作品で特筆すべきは、女の子のエロさなんでしょう。男性というものを種馬程度にしか捉えてない、という事イコール、かなり言動が無防備だったりする上に、途中から帝羅の事を男の子として意識しだすことで、ちょっとした事でも恥ずかしげな様子を垣間見せるようになることで、余計にえっちぃ雰囲気になってますし。素直にエロ可愛いです、この娘たち。イラストに優木さん持ってきたのもナイスな要因だったな、うん。