紫色のクオリア (3) (電撃コミックス)

【紫色のクオリア 3】 綱島志朗/原作:うえお久光 電撃コミックス

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うおおおおおおおおおおおおおおおお!!

超大傑作!!!


あの、原作を読んだ時の超弩級の衝撃を、そのまま、或いはそれ以上の威力を持って食らった、喰らってしまった。願わくば、この漫画シリーズ三巻をまとめて読むことをおすすめする。蝶オススメする。その上で原作を読んで、満を持してこの三巻の付帯されたうえお久光さんが書いた書き下ろしの短編を読めば、それできっとパーフェクト。
貴方は、地上から時空の果てに浮かび上がり、宇宙の彼方へと吹き飛ばされ、天上天下の概念を完全に溶かされた挙句に地上に叩き落とされ夢から覚めたみたいな放心状態にさせられること請け合いである。
この、際限なく自己が拡大していって想像が及ばない領域まで広がりきって進み切って、果ての果ての最果てまで到達した末に、最初の地点に収斂していく感覚は、きっと二度と味わえない前人未到の感覚である。そう思っていた。この原作を読んだ時に打ちのめされた陶酔を、まさか漫画でもう一度、些かの瑕疵もなく再び味わう事が出来るなんて。なんて新鮮で、懐かしくも尊い感覚だろう。泣きそうだ、というか泣いた。
そんな、湧き上がる感覚を、湧き上がって留まることなく吹き上がって、飛び散っていってしまいそうなそれを、最後の短編が小箱のように内に収めてくれたんですよね。
小説と漫画の、両方の終着点。この【紫色のクオリア】という世界の本当のピリオドが、この短編をもって打たれたのだ、と思うと切なさと同時に止めどない安堵が溢れる。やっと、蓋をすることが出来たのだ、と。

内容について言及する必要性は、これっぽっちも感じない。というか、もうやだ、ごちゃごちゃ言ってる前にまず読め、としか言えん。読んでこの怒涛怒涛の疾走に何も出来ずに溺れるがいい。 
今はただ、感慨に浸るばかり。これほどの傑作をもう一度味わえたことに、ひたすら感謝を。もうこれ、課題図書ね?

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