俺が主人公じゃなかった頃の話をする part2, (MF文庫J)

【俺が主人公じゃなかった頃の話をする part2 なにやらヒロインが増殖している件】 二階堂紘嗣/館川まこ MF文庫J

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俺は三柴直道。この物語の“主人公”―では、ない。はず、だ。けれどありすは俺を強大な魔力の持ち主だと言うし、スズは俺が滅び行く世界の救世主、麻乃は因果で結ばれた恋人だという。馬鹿な。誰か一人を信じれば、他は全て矛盾してしまうじゃないか。そんな物語みたいなことを俺は信じない。とにかくこの三人との同居の日々を難なく過ごさねば…と思っていた矢先、目の前に現れたのは―。「む、胸を隠してくれ!」「胸?」「ばっちり見えちゃってるんだよっ!」「なるほど、人間とは不便なものだな」―そう、男の浪漫、全裸少女―…。終わった。かくして俺は『日常系』から遠のいていく。超・日常系学園ファンタジー第二弾!
うーん、ここでヒロインを更に増やしていくのはどうなんだろう。お陰で、すずと麻乃が殆ど居るだけになってしまった上に、新キャラの二人の方もあんまり掘り下げ出来ずに、焦点がとっ散らかってしまったようにも見える。麻乃、出番が無いから表紙でカバーしたとかじゃないでしょうねっ。ただ、最初の三人のヒロインだけだと、直道が一部記憶を喪っているあの夜の学校での出来事、みんなが同じ現場にいながら何が起こったかについてはそれぞれ語る事実が異なっているあの事件の真相を明らかにするには行き詰まりがあっただけに、新ヒロイン=新証言が加わることで事件の真相を究明するのに新たな進展をもたらした、という意味はあったんだろうけど。もうちょっと進展がないことには、これだけ足踏み状態だとミステリー部分にも新鮮味がなくなってくるからなあ。
コメディのテンポは相変わらず良い刻みで、楽しいだけにもっと集中してやって欲しかった、とついつい文句が出てしまうのだけれど、それだけ勿体無いと思うことは=もっと面白くなりそう、という期待値が渦巻いているということなので、そもそもの平均値は高いので、あかん、って事はないので、ホントに。

で? アリスのトイレ当番はどうなったんだ? どうなったんだ? え、どうなったんだ? ……どうなったんだ?
一番肝心な部分じゃないのか、それ!!
まあ、たとえトイレ当番なんかやらなくて、やっぱりアリスのメインヒロイン格は圧倒的で揺るぎないんですが。新キャラとか問題にせず、だもんなあ。他のヒロインにはむにゃむにゃとお茶を濁すことでも、アリスに対してはハッキリと明言してますしねえ。ある意味、安心感があっていいんじゃないでしょうか。

1巻感想