カンピオーネ! 15 女神の息子 (カンピオーネ! シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)

【カンピオーネ! 15.女神の息子】 丈月城/シコルスキー スーパーダッシュ文庫

Amazon

草薙護堂は神殺しである。
古代ガリアで繰り広げられる究極の神VS神殺し!!
目覚めてはいけない存在が目覚めるとき、ありうべからざる戦いが始まる…。

アイーシャ夫人の開けた『通廊』で古代ガリアに飛ばされた護堂、エリカ、恵那。その地で出会ったカンピオーネ、ウルディンを激闘の末退けた護堂は、同じ時代に来ている剣の王・ドニを止めるため再び戦いに赴く。戦いの最中に新たなまつろわぬ神と出会う護堂。運命に導かれし邂逅が、神殺したちに史上最大の危機をもたらす…!!
あははははっ、いや待って、こいつら、カンピオーネってマジでもう人間でも何でもないじゃん。今更と言えば本当に今更すぎるんだけれど、護堂、ドニ、アイーシャさんの三人が揃ってこうも不死身っぷりを魅せつけられてしまうと。一人ひとりなら、まだインパクトも一定にとどまろうというものですけれど、三人揃ってあれで死なないんですから。というか、死んでも殺しても死なないこの不死身っぷりは、吸血鬼だとかの不死性とはまた全然違う理不尽っぷりなんですよね。いや、神様だってもう少し簡単に死にますよ? って、実際に殺しまくってるんですが、この人達。護堂の死んでから蘇る権能や、ドニの仮死状態になる権能は以前にも見てたからまだしも、アイーシャ夫人のあれはなんですか? もう爆笑しましたよ、笑うわ!! これはひどい、もう本当に酷い(笑
本物の女神だって、あんな降臨の仕方しませんよ、もうちょっと自重しますよ。そりゃ、数々の女神がこの人についうっかり殺されちゃってるのも無理ないな、と異様なくらい腑に落ちる。自重を知らないって、本当に怖い!! 確かにこの人、羅喉教主と双璧だわ。敵わん、これとどうやって渡り合えばいいのか根本的なところから理解できないw
オマケのドニもですよ。不覚を取って敵に利用されるなんて、と思ってたらむしろ渡りに船みたいにその状況を利用しちゃってるし。この魔王の口から出る理屈は本当にさっぱりわからん!! むしろ、乗っ取った敵の方が好き勝手に振り回されてる始末だし。せめて、自由を喪った時くらい自重しようよ!! 
巻を重ねるごとに、どうやってこんな魔王たちが殺せるんだ? とどうやっても無理! という感覚が確固になってきて仕方ない。毎回言ってるけど無理、絶対無理(笑 

しかし、その魔王を殺すための存在である最後の王、その人がついに降臨。過去の時代、しかも不完全な形であり当人もあんまりやる気もなさそうな状態だったものの、満を持してという感じでさすがにラスボスの格あり、という人物であった。ラスボスというよりも、普通に好青年という感じなのが意外というか何というか。会話が通じる、というだけで好青年に見える、という時点でこの作品における神様とか魔王さまの破天荒さのとめどなさをある意味実感できるところなんですが、この場合会話が通じる理性的なところに凄味を感じてしまうあたりに、救いのなさを感じるべきかw
最近、良識派を気取ってた護堂さんも本格的に魔王化してきたしなあ。

特に、女性関係は完全に歯止め失ってますね、これ。これまではキスするにも魔術の供与という理由があったものの、現状ではこれ、殆ど言い訳程度にしか機能してませんし。それどころか、魔術関係なくいい雰囲気になってかなり密度の濃いベロチューをみんなとやりまくってるあたり、もうあきません、もう時間の問題です。護堂さん、完全に正気の状態でもう四人とキスするのに躊躇いなしだからなあ。
むしろ、四人いるからこの段階にとどまっている、と言っていいかもしれません。現状では、もう空気次第でイケるところまで行ってしまうだけ、護堂とヒロイン陣のタガは緩まっているようにしか見えないんですけれど、エリカたち四人とも結束が高まった分、抜け駆けする気が失せてるから個々で雰囲気が高まってもギリギリで自重する傾向が出てきてます。なので、その場の勢いとか流れでそのまま、という形では土壇場まで行きづらい事になってるんですよね。
凄まじいバランスで保たれてます。ここまでエロエロな雰囲気でもはや寸止めになってないくらいギリギリの状態まで行きながら、本当の崖っぷちで留まってる状態ですからね。なので、空気のピンクさが尋常じゃありません。普通寸止めだとやきもきして読んでるこっちも不満が溜まってきそうなものなのですけど、ここまではみ出した発情状態で留められると、逆にエロスが高まってもうエライコッチャです。
あとは、本当にちょっとしたきっかけだけだなあ。ちょっとした、でもちゃんとした舞台が整えば、あとはもう一気呵成。言うなれば、決壊寸前の秒読み状態か。特に、リリアナと祐理という大人しい二人が自重しなくなった上に、牽制しあってたエリカと恵那が今回の過去の旅で完全に息合っちゃったから、本当にもう枷らしい枷がどこにも見あたらなくなっちゃったんですよね。
こりゃ、近い将来、そこらの女の子がたくさんいるだけのなんちゃってじゃない、完全に完成した本物のハーレムを目の当たりに出来るかもしれない。

シリーズ感想