召喚学園の魔術史学(マギストリ)3 (GA文庫)

【召喚学園の魔術史学(マギストリ) 3】 中谷栄太/さんた茉莉 GA文庫

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「あなたたちに新パーツを見てきてほしい。そうすべきと感じるのだわ」

晃路と花菱は占術会の会長メオから、落ちてきた『千年樹の宮殿』の探索を依頼される。しかし学内は委員会や部による勧誘合戦(オリエンテーション)の真っ最中。晃路もまつると花菱に挟まれつつ各所を回ったり、
水着だらけの競技会に巻き込まれたり、花菱のネコ耳メイド姿を眺めたりと忙しく(?)、なかなか探索に赴けずにいた。
だが学園長が『千年樹の宮殿』を宝探しレースの会場に設定したことで事態は一変。突如宮殿からあふれ出した幻獣たちで学内が混乱する中、晃路たちは謎に包まれた
宮殿内に突入するが――!?
相も変わらず、花菱さんはチョロいわポンコツだわで可愛いなあ。でもこのヒロインさん、ヒロインというよりもペットという気がしないでもない。ひたすらポンコツしている姿を見てイジってたら、それで大方満ち足りてしまうんですよね。
実は常識度についてはチョロ菱さんの方が上回っているので、遺跡関連となると軽やかに暴走する晃路やまつるをツッコむ方に回るので、存外忙しいヒロインなのである。まあ、ツッコんでも所詮チョロ菱なので、見事にスルーされて涙目なんですが。
完全に愛玩動物だな、この娘。
愛玩動物というと、晃路に使い魔が出来ました。……なんでこんなもんに懐かれるんだ、コイツはw あれか、ドラクエの主人公かなにかなのか。スラリンとかより可愛いけど、このモンスター。でも、何気に応用の範囲が半端ないんですよね。使い魔というよりも戦闘時は装備強化、みたいな感じですけれど。
というわけで、今回は再びメインとなる遺跡探索で……となるはずが、学園長がいらんことをしたせいで、遺跡から溢れだした幻獣たち相手に大騒ぎするはめに。まあ、幻獣が現れようが現れまいが基本的にこの子たちいはひたすらに大騒ぎし続けているので、実はテンションが最初から最後まで殆ど変わっていないのですけれど。おまいら、ちょっとは落ち着けw
新年度の部活勧誘合戦というイベント、傍から見ていると殆ど学園祭とノリが変わらないお祭り騒ぎなんですよね。学園長が突発で宝探しゲームなんか開催しているし、元々おもちゃ箱みたいな学園ですけれど、普段からこのノリで日常が進行しているというのは、素直に楽しそうだなあと目を細めてしまいます。そんな中、全力で楽しんでいるのが晃路なんですよね。あんた、妹を連れ戻しにきたんじゃなかったのか、という当初の目的は妹まつるを見つけ出した段階でポイされてしまったのはわかってるんですが、しかしホントに思いっきり楽しんでるなあ。
むしろ、同じ性質であるはずのまつるの方が、生徒会長なんて役職のせいで結構窮屈な思いをしていてちと可哀想に思えるくらい。この娘も晃路とおんなじで、後先考えずに冒険に夢中になっちゃうタイプのはずなんですけどね。まあ、二人して暴走しはじめたら、止める奴いないからなあ。チョロ菱さんは、制止役としては全く役に立たないしw

探偵事務所という花菱さん主催の部活では大して物語を進行させる牽引力がないと判断されたのか、改めて学園長直属の学園長委員会に所属し、トラブルバスターとして働くことになった晃路と花菱。どう見ても学園長のお遊びに一緒に付き合うための委員会にしか見えないんだけれど、基本的に晃路も同じ方向に向かってすっ飛んでいくタイプなので、権限強化も含めて渡りに船なのか。苦労するのは花菱さん、と。まあこの子に関しては苦労しても成果はないので無駄な徒労でただただ振り回されるだけに終わりそうなんですが。ってか、二人の基本的な目的って花菱さんの方にあるはずなんだけどなあ。頑張れ、チョロ菱さん。とりあえず、スライムには負けるなw

次は、学園内のどこかにあるという秘密の場所を探り当てる話になりそう。ということで、インディー・ジョーンズばりの遺跡探索編を今度こそ期待したいところです。

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