この素晴らしい世界に祝福を!  2    中二病でも魔女がしたい!  (角川スニーカー文庫)

【この素晴らしい世界に祝福を! 2.中二病でも魔女がしたい!】 暁なつめ/三嶋くろね 角川スニーカー文庫

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「…金が欲しいっ!」
カズマは異世界で初めての冬を迎えようとしていた。本格的な冬に馬小屋暮らしは辛すぎる。生活拠点の確保が急務だ。そんなカズマに「屋敷に住み込みで悪霊退治をして欲しい」と願ってもないチャンスが訪れる。普段はポンコツ駄女神でも、こと除霊に関してはエキスパートのアクアがいるので、二つ返事で依頼を引き受けたカズマだったが…!?「小説家になろう」で人気を博す異世界コメディ第2巻が登場!
おおっ、ダストくん、ちゃんと出番あったんだ。よかったな〜。てっきり、存在自体抹消されてしまったかと危惧していただけに、彼とそのパーティーの登場には安心しました。でも、此処で出すならベルティア戦後回しにしてちゃんと出してあげたら良かったのに、と思わないでもない。
とはいえ、第一巻で異様に多かった構成などの違和感やチグハグは大幅に解消され、妙にキャラの薄かった主人公のカズマも、さすがはカズマさん!と思わず勘違いで尊敬してしまいそうな「アレ」な感じになってきて、さあさあ面白くなってきた。

さて、今回の2巻はサブタイトルからしてめぐみんがメインみたいに見えるけれど、そんなことは全然なかったぜ! というか、むしろダメっ子三人娘の中では一番見せ場少なかったんじゃないだろうか。今回は恐らく次巻のダクネスメイン回の前振りもあってか、ダクネスにネタがふられるケースも多かったですし。いやあ、彼女も段々本番入ってきましたね。積極的ドM娘に見せかけて……いや、見せかけじゃなくて本気でドMなんですが、そういう本性とはまた別に、一番恥じらいが強くてメンタル防御力が紙装甲なのがダクネスなのです。押せば押すほど受け入れちゃうところは、今回の恐らく書き下ろしかと思うサキュバス編での一幕からも明らかではないかと。ってか、いくらなんでもそのシチュエーションで逆らえずに背中流しちゃうダクネスが押しに弱すぎる!!(爆笑
ダクネス姉さんは、これからもエロス担当で頑張ってくれるはずなので、そのまま性的に突き抜けてくださいw

今回から、リッチーのウィズやアクアの女神の後輩にあたるエリス様が本格参戦。この二人の安心感は、ついついめぐみんやアクアとくらべてしまうためにか、もうこの人らとパーティー組んじゃえ、と思わないでもないのだけれど、ウィズも貧乏属性がかなり酷いのでパーティーを組めば組んだでろくでもないことになるか。先々、仮面さんとか苦労してるしなあ。一方で、エリス様はどう考えても優良株。優しくて茶目っ気があって優秀で気がきいて性格も良い、と某ポンコツ女神とは比べるべくもなし。もしこの作品の真ヒロインが誰かと問うならば、圧倒的にこのエリス様に票が集まると思われるんだが、何しろカズマの野郎、しょっぱなに彼女にやらかしてるからなあ(苦笑
あれで嫌われてないあたり、本当にエリス様は女神さまやでぇ。

逆に、アクア様の方は逆さまの意味で安定まっさかり。どのパートでも揺るがぬ駄女神ぷりを遺憾なく発揮中。トイレの女神様、宴会芸の神様呼ばわりはまだイイほうで、ウィズ相手には露骨にチンピラ属性を発揮していますし、わりと深刻にアブない宗教の元締め、という事も発覚し、マッチポンプはやらかすわ、勤労意欲に欠けることニートなカズマに勝るとも劣らなずで、わりと浪費家で金銭に関して計画性が欠如していたり、トドメに知力はこれ以上あがりませんw
うん、安定してる安定してる。
ここまで酷い面白ヒロインはなかなか貴重ですよ? 天然記念物ですよ? 君子危うきに近寄らずですよ?

脇を固める人材も充実してきて、ようやく足場周りが固まってきた感じ。次回におもいっきり引っ張るラストの展開からして、三巻は本格的にダクネスがメインになる話と思われます。こっからカズマさんの偉い人が泣いて帰ってくださいと懇願するほどの、何をしでかすかわからない恐怖の冒険者伝説のはじまりを期待したいところ。ウェブ版とは違う書き下ろし展開も待っているようですしね。楽しみ楽しみ。

1巻感想