ヴァルキリーワークス 3 (GA文庫)

【ヴァルキリーワークス 3】 逢空万太/蔓木鋼音 GA文庫

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二人で一人のヴァルキリー第三弾!

「私は……理樹殿が望むのでしたら、はしたなく喘いでも……」
理樹の下にまた一人、戦乙女がやってきた。大神家に束の間、滞在する事になった《白き駿馬》ロスヴァイセ。
理樹と混浴しようとしたり、寝床に迫る様子を見て、フェルスズは気が気でない。そんな愛すべき少女達とお肌の触れ合いをしたり休日にはデートしたりと、人生を謳歌する理樹。
だが、そんな安息の日々も長くは続かなかった。
また新たな戦乙女が目の前に現れたのだ。しかも彼女は神威を実体化させて問答無用で襲いかかってきて――!?

「フェル子さん、僕と結婚してください」
「えぅぅっ!?」
二人で一人のヴァルキリーアクションコメディ、第三弾!!
馬ルキリー……あれ? 発音的には合ってるのか。理樹に馬子呼ばわりされて怒るどころか、理樹のお母さんに「馬子です!」と元気よく自己紹介する始末のロスヴァイセさん。頭部が馬面で馬頭だった頃はけんもほろろの扱いだったくせに、美人になって帰ってきた途端に手のひらを返す理樹くんは、とてもナイスガイだと思います。
でも馬子さん、馬頭だった時はヤンデレ風味に危ない感じの人だったのに、美人になって戻ってきたら微妙に人間性もまともになってたような気がするぞ。残念ではあるものの、剣子さんみたいに壊れてないし、むしろ恋愛方面以外では理知的で世話好き、フェルスズに対しても後輩として凄く気を配って面倒みてくれてたし。こんなにフェル子さんに気を使ってくれるヴァルキリーは初めてなんじゃないだろうか。いや、ヴァルキリーこれまでフェル子さんと剣子さんと馬子さんしか出てなかったけどさ。あれだけ理樹に対して夢中になっていながら、ヴァルキリーとしてのお仕事については蔑ろにするつもりはなく、むしろ勤勉だったりするところは好印象ですし、それでいながらイレギュラーなフェル子さんを、お姉さんとして導き、また彼女を攻撃する存在からは守ろうとしてくれましたし、あれ? なんか凄くイイヒロインだぞ? 
しかし、そうなると何気にただのイイ人枠に入ってしまいそうなのが微妙にかわいそうなところ。そう、今回についてはある意味メインヒロインなんじゃないか、という超強力な存在が登場してしまいましたからね。
今のところ剣子さん含めても、理樹の本命……てか、この少年は片っ端から見境なく喰っちゃうつもりなので、本命という概念があるのか定かではないのですが、一番ペロペロしてるのはフェル子さんだったんですが、実際彼の奔放なセクハラを以前から常々受け止めていて、やんわりあしらっていた、理樹とバッチリ息のあった夫婦めいた雰囲気すら醸し出していた存在が既に居たりするのです。彼女については、しかしヴァルキリー関連の事情からは距離を置いていることもあってか、あれだけ息があっていながらもヒロインとしては弱い立場にあったんですが……そういった配置の問題をいっぺんにひっくり返す展開が待っていたわけで……。フェルスズさん、大ピンチですよ、大ピンチ!! 馬子さんに嫉妬してる場合じゃありません!!
いや、積極的でバリアフリーな馬子さんに対抗して、ついついいつもよりも理樹のセクハラを許しちゃってるフェル子さんのチョロさ、弄られやすさはそれはそれでOKなんですけど。存分に嫉妬して自爆してください、と言いたいのですけれど。
しかし、馬子さんの説明と謎の存在の介入によって、どうやらフェル子さんのイレギュラー度はまあ別にいいじゃん、と流してしまうわけにはいかないレベルのようで。なにしろ、いつもなら見境なく現れたヴァルキリーを手篭めにしてしまう理樹くんが、今回は何もせずに追い返しちゃうほどだったもんなあ。いや、まあ既に直前に大物を釣り上げて大満足していたから、という可能性もあるけれど。
……どうやら、ヴァルキリーをゲットするたびに一緒にお風呂に入るのはノルマのようなので(今回もキッチリ馬子さんとお風呂あります)、次の巻ではちゃんと弓子さんとも入浴するんですよね。入浴するのは義務なのです。彼女相手はこれまでの娘たちと比べても、ドキドキ度がかなり上昇方向に変わってくると思うんですけど。これまでうまく流されてきたのが流しきれなくなった時にどうなるのか、いやいや困りましたねえ!!

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