GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン 7(上) (電撃文庫)

【GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン 7(上)】 川上稔/さとやす(TENKY)  電撃文庫

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小田原征伐と蟹江城の戦いを乗り切った武蔵は、続く関東解放を前に短い休息の時を得ていた。そんななか、ナイトや鈴や正純は、武蔵に関東解放の戦前交渉に訪れた毛利艦隊の中に、M.H.R.R.の艦が混在している事に気付く―。裏切りか。果たして誰が何の意図をもって行動をしているのか!?小田原征伐を経て大きく変わりつつある各国の情勢。トーリ達武蔵勢はどのように対応していくのか?川上稔が贈る学園戦国ファンタジー、第七話開幕!
キヨさんと正則がガチモード入ってるぅ!?
マルゴットとナルゼという前例が在り、実際女性同士で子供も作れる世界だけれどさ、ここまでガチンコで甘酸っぱい百合百合関係になってしまうとは。両方とも本気じゃないか!! おめでとう、おめでとうとお祝いしてあげるしかないじゃないこれ。いや、まだ甘酸っぱく好きという気持ちを持て余して、どうやって相手に接していいかわからなくなっている段階だから、おめでとうはまだ早いんだけれど。ってか、女性同士でそんな甘酸っぱい雰囲気出してんじゃないわよっ、照れるじゃないッ!
これに比べると、完全に肉食系なガッちゃんとナルゼも……ヨゴレ系なんだなあ。ヨゴレ系ばっかりだなあ、武蔵勢。
いやいやいや、そんなことはない。ただいま絶賛、メアリが無知ゆえのイケイケドンドンから恥じらいを知ってしまって、甘酸っぱいトキメキモードに突入しているので、初々しい恋愛模様では負けてないから、負けてないから。
そう言えば、氏直さんは家庭に入ってしまうのか。滅びたとはいえ、元総長が加わるというのはやっぱり色々と拙いんか。襲名解除しても、素直に戦力化は出来ない模様。その代わり、ノリキとは完全に新婚モードに突入したようですけれど。彼女もわりとネイトママ系な気がするので、ノリキ頑張れ。まあ、ノリキのデレを見れたので、それだけで十分堪能させていただきましたっと。史実でも、北条氏直は北条家滅亡後、病気で早逝しちゃったからなあ。その辺りも踏襲するのか。

さて、肝心の関東開放であるが、毛利が連れてきた意外な人物の登場と、それに関連する羽柴側の謀略によって、武蔵本船は関東解放に直接挑めず、別の場所に向かうことになるのだけれど、その目的……ある人物を死なせない……ホラ子やメアリの時と同じケースとなる今回の対象は、これまた意外な……細川ガラシャと来た。それって、関ヶ原前夜のイベントじゃないか。もう戦国末期の歴史は圧縮されまくって、本能寺の変が起こってないにも関わらず慶長の役が発生し、さらには秀吉没後となる関ヶ原戦役にまつわるイベントまで繰り上げて起こりつつある。お陰で、羽柴十本槍よりもさらに若い世代がどんどん登場することに。まあ十本槍と七将は世代的にはかなりかぶっているはずなんだけれど、実際は中等部から襲名者が出てきてるんですよね。そう言えば、かに玉ちゃんこと可児・才蔵も世代的には福島・正則や清正たちよりは一つ下になるのか。
つまり、これまでは一番下の世代の若者だった武蔵の面々に対して、同世代の十本槍が出てきただけに飽きたらず、さらにその下の後輩となる世代も出張ってきた、と言う事になるんですね。そうなると、自然に一番下の世代故の自由さがあった武蔵の面々も、相対するとはいえ自分たちよりも年齢が下の相手が出てきた事で、年上としての振る舞いもまた、必要となってくるのです。
今回、トーリがあの坊主、長岡忠興に見せた態度は、先輩という格式ぶったものではなく、近所の兄貴分みたいなそれでしたけれど、それはそれでちゃんと年上としてまだ子供でしか無い少年の面倒を見るという、ちゃんとそれらしい事はしてるんですよね。あまりにも気安くて、なめられるんじゃないかと思ったけれど、ああいう兄ちゃんって向こう気の強そうなガキンチョにも慕われるもんなのねえ。もっと反発するかと思ったら、意外に意気投合して懐いてたし。そう言えば、片桐くんもトーリには御執心だったなあ……え?


今回、表紙を飾ってしまった里見だれど、実際この関東解放の主役は彼女になりそう。いわば見せ場中の見せ場なので、ここは頑張ってほしいなあ。狐さんの全面バックアップは頼もしい。このお母さんは、ほんと子煩悩というか、子供に尽くしてくれるというか、頼りになるよなあ。
一方で、この戦いには参加できないかと思われた武蔵も、そう簡単に相手の思惑に乗るわけでなく、これはまた豪快に一噛みしていきそうな予感。個人的には、村上大将の復活に興奮してしまった。この渋すぎるおっちゃん、好きなんだわ。そりゃ、毛利水軍にこの人がいないと話にならんわなあ。

カラー口絵の方は、今回完全にアウトでした。入ってる、入ってる。それ完全に入ってるから。何を入れてるんだ、という話になるかもしれないけれどw

シリーズ感想