深山さんちのベルテイン 3 (GA文庫)

【深山さんちのベルテイン 3】 逢空万太/七 GA文庫

Amazon

秋の日は踵落とし――!?

秋といえば、スポーツ、行楽、そして食欲! ベルさんと琥太郎たちもそんな秋の日をゆったりまったり堪能中です。

季節が巡って、琥太郎たちの住む町にも秋が訪れていた。昔遊んだ公園で、幼なじみとちょっぴり思い出にひたってみたり、中間考査があったり、大人ベルさんに迫られたり、不良の先輩に絡まれたりと、それはいたって普通の日常で――。
「……ぽっ、であります、であります」
「ど、どしたの、急にほっぺ赤くして」
「コタロー殿とベルもカップルに見えているでありますか、見えているでありますか」
「それはないんじゃないかな……」
「厳しい現実であります……厳しい現実であります……」
そして学校祭では、とうとう琥太郎が男の子の格好を――!?
可愛いメイドロボのベルテインと琥太郎のハートフルゆるふわストーリー第3弾

発想を逆にして考えるんだ! 琥太郎を男らしくするのはもう無理。心が女の子なのはもう認めるんだ。その上で、百合とかガチレズの道へと引っ張り込めば、何の問題もないじゃないか! 幸いにして心は女の子でも別に男の子が好き、という訳でもないようだし、理々の事も単に友達として見てるんじゃなくて、それ以上の大切なかけがえのない存在として見てくれているみたいだし、女同士で愛を育むなら、何の障害もなさそうじゃないか!
って、前巻の感想見たら冒頭から全く同じ趣旨の事を書いてる自分が居たw
前巻でどういう感想書いたのか全く覚えてなかったので、完全に無自覚におんなじ事を書いてたって事になるわけで、つまりこの作品に対する根幹的な感想がこれなんだな、うん(笑
だから、理々はもっと柔軟に琥太郎を受け入れられたらいいのにね。概ね、みんなが理々の気持ちを応援しているのを見ると尚更に。琥太郎の事を好きな娘たちも、理々については微笑ましく見守っているのを見るとなおも尚更に。まあでも、理々の琥太郎の男装姿を見てる時の様子を見ていると、恋する女の子としては譲れない部分があるのかもしれない、と納得するところもあるんですよね。勇ましく男前な彼女だからこそ、女の子としての恋心については頑固なのかもしれない。
でも、みんなが彼女の事を応援したくなる気持ちはわかるんですよね。凄く気持ちイイ娘ですもん。そんでもって、琥太郎が大事だからといって他を蔑ろにする娘じゃない、というのも花丸。理々が好きだなあ、と思うのは同じ幼馴染である耕平の事もちゃんと大事にしているところ。二人いる男の幼馴染の片方の事を好きだったりすると、どうしてももう片方の扱いについては雑になってしまうものなんだけれど、彼女の場合あれだけ琥太郎に夢中にも関わらず、耕平の事を邪魔者扱いせず三人一緒でいる時間をとても大事にしてるんですよね。遊びに行くときも、いつも一緒だし。残念な意味で色呆けしてない。だからこそ、耕平お兄ちゃんも親身になって理々を応援してるんだろうけれど。それに、やっぱりこの三人は家族ぐるみで距離感の親しさとバランスが本当に素晴らしい。これこそほんとうの意味で家族ぐるみなんですよねえ。
そこにベルさんが加わっての、三家族揃っての賑やかな食卓は、見ているだけで多幸感に包まれる空間でした。あのシーンだけじゃなく、この作品はどのお話でもほんわかと心からリラックスできるような優しくも穏やかでにこやかな笑いの絶えない時間の連続で、ほんと癒されます。さり気なく、這いよる系と駄ルキリー系とのリンクもあって、なんだか楽しい。駄ルキリーさんは、もう完全に陥落してますね、これw
あと、作者は自由すぎるw

商品的にはこれ以上続くの苦しいみたいなんですけれど、偶にでいいのでこうして出版されて、癒やされたいなあ。

1巻 2巻感想