東京レイヴンズEX2 seasons in nest (ファンタジア文庫)

【東京レイヴンズEX2 seasons in nest】 あざの耕平/すみ兵 富士見ファンタジア文庫

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クリスマスといえばプレゼント交換にミニスカサンタ、そして―式神のひく橇で夜空を飛翔!?未来の陰陽師を育成する機関―陰陽塾。クリスマスとは無縁そうなこの学び舎だけれど、一年で一番盛大に行われるのは、なんとクリスマス・パーティーだった!ただし、呪術が息づくこの場所で、普通のパーティーで終わるわけがなく…。聖夜をはじめ、節分、新入生との交流、三者面談など、陰陽塾に訪れる、四季折々の騒動を綴った短編集が登場!のちに『三六の三羽烏』と呼ばれることになる大友や木暮たちの陰陽塾生時代を描いた書き下ろしも必読。

<第一話・聖夜ランデブー>
孫娘にミニスカサンタ服を実装するお祖母さん。倉橋理事長って、息子と違って人生謳歌してそうだよなあ、これ。陰陽塾あげてのクリスマス・パーティー、しかも生徒はスタッフ扱いって、殆ど塾の私物化だよねw まあこれ、考えてみると文化祭代わりになっていると思えばいいのか。しかし、陰陽塾きっての一大イベントがクリスマス・パーティーって……。しかし、春虎、パーティー用とは別に夏目だけにプレゼント用意してるとか、そりゃ鉄板だよなあ。

<第二話・バトル・オブ・ビーン>
京子と夏目になにさせてんだーー!! いや、これはギリギリもうアウトでしょう、アウト! 大惨事じゃないかっ。いや、怖いもの見たさでアニメで見てみたい気がするけど、このシーン。いや、やっぱり見ると何か大切なモノを失ってしまいそうな気がするので封印の方向で。大友先生は、いらんことしすぎやっ!!


<第三話・新入生十二神将>
あれ? この話って単行本化されてませんでしたっけ? アニメでこの話見た時は、てっきり、鈴鹿が帰ってきたあたりの4巻か5巻に収録されてる話かと思ってた。あんまり記憶に無いなあ、とは思ってたんだけれど。
しかし、アニメは概ねアレなんですけれど、鈴鹿だけはキャラの魅力的にも爆上げなった気がする。


<第四話 銀色の髪の後輩>
春虎たちの後輩の話が出てくるのは初めてか。これって、スピンアウトの漫画のキャラクター? 【Sword of Song】っちゅう漫画の主人公みたいですね。そっちのキャラの紹介、みたいな感じか。同時に、夏目の性別誤魔化す術が対プロ仕様であって、逆に素人相手には隠蔽がうまく作用していない、というのが如実にわかるお話。……これって、夏目が街歩いている時に一般の人にどう見られてるのか、気になるところですね。


<第五話 ティーンズ・ミッション>
大友先生が理事長命令で自分の担当する生徒たちの三者面談をやっていく、というお話、あるいはプレイw
きれいな目で見たら、倉橋理事長が教師としては新任である大友先生に経験を積ませ見識を広げさせるために用意した場、とも言えるんだけれど、完全に面白がってますよねこれ。
いやでも、実際の面談の様子見てると、実に立派に教師してるんですよね。ここまでいいコト、実になる事を言える先生はそうそういないですよ。綺麗事やお為ごかしで繕わず、率直に言ってのけるあたりなんかねえ。


<エンカウンター・トライアングル>
三羽烏こと、木暮、大友、早乙女の三人が学生時代、それも三人が初めて出会った時のエピソードから。
いや、何が驚いたって、木暮さんがこの頃は若干グレ気味だったというところか。しかも、周りからは浮いてて一匹狼みたいだった、というのは意外もいいところ。現在の爽やか青年風からすると、学生時代もみんなの中心で人気者、みたいなポジだと思ってたからなあ。彼が完全に一般人の家系からの入塾者というのも。そう言えば本編のメインキャラも、冬児を除いて殆どが(天馬も)陰陽道の名家の出身だというのも思うと、木暮さんや大友先生ってホント叩き上げなんですよね。いや、木暮さんはこの頃から図抜けた天才だったみたいですが。神通剣はどちらかというと修験道寄りの出身だったのか。
大友先生は、相変わらずというかイメージどおりというか、この頃から飄々と影を踏ませぬようでいて、どこか歳相応というか人間臭い俗っぽさがあるというか、胡散臭いくせに得体のしれなさは全然ない人なんだよなあ。
幼女先輩はこの頃から幼女先輩として幼女愛好家だったようで、この人こそわけわからん。というか、今とぜんぜん変わってないじゃん!! 果たして、男二人に対してロマンスみたいなのがあったのか……全然なさそうだなあ。若干木暮さんが常識人寄りな感じもするけれど、簡単に暴走するし、大友先生は苦労性っぽいけれど、平気で尻尾巻いてドロンしそうだし、幼女先輩はナチュラルに場を大混乱させて平常運転してそうだし……あかん、こいつら三羽烏以前に三バカだw
当時の講師陣の苦労は如何ばかりだったのか。大友先生なんか、因果応報で今の春虎や夏目たちに酷目に合わされているというよりも、むしろこの人が状況を悪化させるケースが度々あるのを見てると、昔から火に油を注いでたんだなあ、となんだか遠い目になってしまった。
しかし、幼女先輩はこの当時から謎すぎるぞ。

ラストシーンにはちょっとしんみりしてしまったけれど、大友先生にはもう一度先生に戻ってほしいなあ。

シリーズ感想