ストライク・ザ・ブラッド (10) 冥き神王の花嫁 (電撃文庫)

【ストライク・ザ・ブラッド 10.冥き神王の花嫁】 三雲岳斗/マニャ子 電撃文庫

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第三真祖が統治する中米の帝国“混沌界域”で、突如内戦が勃発した。反政府勢力の背後にいる黒幕の存在を予感して、不安を覚える古城たち。そんな古城の自宅に届いたのは、“混沌界域”から送られてきた謎の荷物。差出人はディミトリエ・ヴァトラー。荷物の中身は、眠り続ける異邦の少女、セレスタだった。ヴァトラーを命の恩人と慕うセレスタの毒舌に辟易しつつも、古城と雪菜は彼女の面倒を見ることに。しかしザザラマギウの“花嫁”と呼ばれるセレスタには、本人も知らない恐るべき秘密が―!世界最強の吸血鬼が、常夏の人工島で繰り広げる学園アクションファンタジー、待望の第十弾!
もう二桁の巻数になってくると、誰に吸血行為したか覚えてないよ! 夏音とはまだ吸血してなかったのか。意外といえば意外なんだけれど、よく考えると夏音はまだ中学生なので、犯罪じゃないか! いや、雪菜とはもう沢山やっちゃってるので、すでに有罪なのですが。
有罪というと、古城のオヤジの牙城、本編では初登場なんだが、このオッサン、奥さんの深森とは十歳以上年齢差があった上に、16歳くらいの時に古城を産ませてるんですよね。犯罪です! 完全に犯罪です! まさに完全犯罪!! そんな来歴の持ち主のせいか、古城が中学生の雪菜に手を出すのにも寛容で、というかむしろ積極的で、中学生の少女に早く孫の顔を見せてほしいと要望するほどの鬼畜っ。まさに鬼畜!
あかんわ、このおっさん。

さて、本編の方はというと、大きな観点からすると今回の一件は事実上、真の敵と戦うための予行演習、みたいな形として、事情を知る者たちからは受け止められてるんですよね。前の自称完全生命体の時もそんな感触はありましたけれど、今回の神様もどきといい、これだけの規模の敵をして予行演習扱いとは、第四真祖が生み出される原因となった真の敵、って一体どれほどの代物なんだろう。
更にいうと、今回の浅葱の扱いがまた終わってみると凄まじい。なに? カインの巫女ってなんなわけ? 場合によってはこの絃神島自体が、カインの巫女を「使う」ために作られたようなニュアンスすらあるじゃないですか。ふむ。

新しいヒロインのセレスタは、というと実際はともかくとして、表向きは彼女はヴァトラーに御執心なので、どちらかというと雪菜のちょっとした過去の掘り下げと、夏音ちゃん再突入、そしてジャガンくんのツンデレ劇場がメインだったような! ヴァトラーは、あれライバルキャラとしてはいい加減頭おかしいので、ジャガンくんみたいに態度はツンケンしながら何だかんだとコマメに助けてくれる男友達キャラは貴重です。矢瀬っちは、監視者という立場上なかなか介入できないもんなあ。あと、なにげに便利だったのが、ニーナ・アデラート。困ったときは往々にして助けて那月ちゃん! なんだけれど、那月ちゃんってあれで居て欲しい時には全然居てくれない人なので、夏音といつも一緒ということでまあ早々危ないところには連れていけないのですけれど、戦闘でも日常でも結構痒い所に手の届くフォローをしてくれるので、ちょろいさんが居ない時はホント助かるよ、この人。さり気なく、攻撃力も真祖並な気がするんですけれど、あのニーナビームw
雪菜は以前から微妙に傷みたいに抱えていた出自の件が、より詳しく明らかになったのだけれど、このネタも今後出てきそうな気配もあるなあ。

あと、ユスティナさん。夏音護衛のニンジャ趣味の人、脇なのにキャラ濃すぎるぞ。さすがはラフォリアの側近w

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