異世界因果のトラベローグ 2 (オーバーラップ文庫)

【異世界因果のトラベローグ 2】 姫ノ木あく/カグユヅ オーバーラップ文庫

Amazon

トンネルを抜けると異世界だった! ?
まさかの展開で目が離せない!

トンネルを抜けると……異世界だった! ?
どうやら弘武たちクラスメイト一同は、バスで丸ごとファル達の世界に入り込んでしまったらしい。
その上ファルが転入してきてから二週間しか経っていないはずだったのに、こちらの世界とは時間の流れが違うらしく、もしかしてあまり悠長に異世界修学旅行を堪能している場合じゃない……はずなんだけど。
しかもその最中にダークエルフからの襲撃を受け、弘武と鼎だけみんなとはぐれてしまうのでした。
姫ノ木あく人気シリーズ第二巻、堂々の急展開!
クラスメイトまるごと異世界に来てしまった弘武たち。自分たちの班だけトリップしてしまうのかと思ってたら、全員まとめてとは驚いた。幸いにして、転移したところはファルの故郷に近い所だったので、すぐにファルの村に受け入れて貰えたのでよかったのだけれど。エルフは人間に対して排他的、というわけではこの世界ではなかったようで、ほぼ遭難という形だった弘武たちをまるごと引き受けてくれたわけで、なんだかクラスごと海外の村にホームステイ、みたいな形になってしまった。海外じゃなくて異世界なんだけれど。
異世界に転移したと思ったら、そのまま京都観光を続行していた件について。
異世界なのに京都とはこれ如何に。
トラベローグのタイトル通り、これはどうやらあくまで旅行談のようだ。何だかんだと異世界に来たくせにあくまでノリが修学旅行のまんまなんですよね、わりと。ファルの実家に寝泊まりするのも、ホームステイとか気になるあの娘のお屋敷にご厄介に、というよりも実家が旅館でそこでお世話になる、という感じだし。
トドメは、異世界にもかかわらずどうやらエルフたちの暮らす森は、弘武たちが修学旅行中だった京都そっくりで、それを確かめてまわる行脚がそのまま京都の名所めぐりになってしまっていて、気分は京都観光のそれである。異世界なのに(笑
このへんなギャップがなんだかつぼにハマってしまった。京都、久々に行きたくなってしまったなあ。
とはいえ、京都と似ているね、と笑って済ますわけにはいかないほどの相似――地形が一緒だけではなく、旧跡に残された由来や言い伝えがまんま京都の名所のそれとほぼ同じ、ということになっていて、どうやらファルの異世界は、単なる次元の異なる世界とかパラレルワールドとは言えなくなってきた。ファルの従妹が弘武の妹にそっくり、というのも単なる偶然とは思えないし。何より、元の世界との時間の流れの違いも気になる次第。どうやら、京都の方で知り合ったダークエルフたちは、詳しい事を知っているようなのだけれど。
ってか、ラスト近辺であっさりまた京都に舞い戻ってしまうのだけれど、まさかこんなに頻繁にあちらとこちらを行き交う話になるとは。もっとも、決して簡単に移動できる、というわけではないようだけれど。でも、最後にまた異世界に戻るのはちょっとあの人達に手伝って貰えたから出来たものの、バスごとあっちに行ってしまったのと、鼎と一緒に京都に戻ってしまったのは何かしらのチカラが働いたにしろ前兆らしきものがなかっただけに、謎は深まるばかり。何かを知ってるダークエルフに加えて、どうやら天才ちびっ子は、推論を固めているようだけれど。このなるあがまた、頼もしいよなあ。幼女なのに。それでいて、偉そうなくせに甘え上手だし、何気に。さすが幼女。
と、それ以外にもまさかのクラスメイトにも色々と怪しい動きをしている人が。これはちょっと「え?」と意表を突かれた。
そして、ラブコメ的にはこのまま異世界にとどまった方が公認ハーレムが出来てしまいそうな危うさw でも、ヴァイスは弘武的には違うのか。可愛いのに。こんなに一直線な娘はいないのに。最近珍しいよ、こんなに真っ向から告白してくる娘。いや、真っ向から告白してきたから、玉砕してしまったのか。可哀想に。

1巻感想