這いよれ! ニャル子さん 12 (GA文庫)

【這いよれ! ニャル子さん 12】 逢空万太/狐印 GA文庫

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真尋さん……だ・い・す・き・です!

真尋さんの方から、私と二人だけでお出かけの提案とかあり得るんですか……!?
真尋の元へニャル子達がやって来てからもうすぐひと月ほど。過密な日々に体感的には四年くらい経ったような気がしていた。せわしない日々がすっかり当たり前の日常となり、結局この不思議な関係もずっと続くのだと考えていた矢先、珠緒がとある提案をしてくる。自分も全力で応援するのでニャル子との仲をもっと進展させるべき! と言うのだ。なかなか踏ん切りの付かない真尋だったが、真剣に応援してくれる珠緒に背を押され、一念発起してニャル子とのデートに臨む。
しかし、その時の真尋は知る由もなかった。この後に、思いがけないSAN値ピンチな事態が待ち受けている事に……!!
宇宙邪神混沌(ラヴ)コメディ第12巻!
体感的には真尋さん、すごく粘って這い寄る混沌の脅威をはねのけていたように感じていたのだけれど、具体的にはなかなかデレない難物だったはずなんだけれど、実際の時間経過を見ると、わずか一ヶ月と経たずにニャル子にメロメロにされてしまった超チョロいさんなんですよね。なんという時間のパラドックス。
それはそれとして、なんと突然のニャル子さん終了のお知らせ。というか、真尋さん終了のお知らせ。ついに真尋さんのSAN値が尽き果て、正気を逸してしまい這い寄る混沌の魔の手に堕ちてしまった、というハッピーバッドエンド。ニャルラトホテプに食われたって、もう物語的にはバッドエンドだよね。
……って、ほんとに食われたーー!! 性的に食われたーーー!! 自重しろ、この混沌生物。まったく自重しやがらなかった。これはあかん、この調子だと駄ルキリーの方も近々マジで食われるな、これ。
何だかんだと結局身を引く決意をシて応援する側に回ってしまった珠緒。イイ子すぎて、割って入るような無粋な真似はやっぱりしなかったか。この娘の場合は、ほんとにニャル子と真尋のカップルを見ているのが好き、という感じがたしかに漂ってましたからね。一方で、クー子は自重しないだろう。かなり真尋に対して本気になってなりふり構わなくなってるのは間違いないし。結局、まったくニャル子はクー子に歩み寄りを見せなかったのは苦笑せざるをえないのですけれど。そのうち絆されるか、と穿ってたんだけれど、鉄壁でしたね、ニャル子。
だからこそ、記憶喪失なんてネタがなければ、クー子にもてあそばれるニャル子、なんて貴重な構図はお目にかかれなかったのでしょうけれど。眼福。
それはそれとして、図らずも押してダメなら引いてみな、という形になってしまったんですよね、今回の事件。ただでさえ陥落しかけてて、ガチでニャル子をデートに誘ってしまうようなSAN値が欠乏しきった狂気に冒された行動をとっていた真尋少年が、このタイミングでニャル子によそよそしくされる、なんて事に耐えられるはずがなく……この悪魔的なタイミングは、それこそ這い寄る混沌の悪意を感じますわー。ニャル子じゃない、それ以外の這いよる混沌の魔の手を。なんか、全宇宙規模、パラレルワールド、全フィクション網羅した偏在があるみたいだし。ニャルラトホテプ星人とか、わりとぶっちゃってますよね。ニャル滝もニャルラのはずなのに。
ってか、あの全ニャルラトホテプ入場、ネタはいいのか!? もろに他作品なんですが。イラストまで全ニャルラトホテプ勢揃いで描いちゃってるしw
もうこれは行き着くところまで行き着いた究極のパロネタを、最後の最後に引っ張ってきた、ということなのか。

これで終わり、というのは何とも変な気分なんだけれど、真尋少年の正気が失われてしまった以上、もうあかんよなあ。終わるしかないよなあ。というわけで、ゲームオーバー、ジエンド。
でも、平然と新しいシリーズが始まっても図々しく顔出してキそうな面々ばかりなので、あんまり寂しいという気持ちは抱かずに済みそうです。なんにせよ、終わった終わった、お疲れ様〜
シリーズ感想