彼女がフラグをおられたら 今までこの初詣のお守りのお陰で何回も命拾いしたんだ、これ貸してやるよ (講談社ラノベ文庫)

【彼女がフラグをおられたら 今までこの初詣のお守りのお陰で何回も命拾いしたんだ、これ貸してやるよ】 竹井10日/CUTEG 講談社ラノベ文庫

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衝撃の聖夜を過ごした颯太と菜波。だが二人の様子がおかしいと気づいた茜たちの策のおかげか、颯太と菜波は再び元の関係に!?同様に颯太と菊乃も“姉弟”の絆をさらに深めたようで、白亜に芹香に凛たちみんな、それぞれが“○○らしく”やらかしつつも何とか無事年越しを迎えた。年が明け初詣ついでにそれぞれの実家に挨拶回り。その際の茜の実家での“事件”をはじめ、清々しいほど騒々しいクエスト寮メン揃っての冬休みは期待通りのお祭り騒ぎ連発であった。一方、その渦中で美森の母と対面した颯太。彼女こそが颯太に関わる巨大な“謎”に最も近い存在であるらしい!?―華やかな出来事の背後で忍び寄る最大の危機。運命の疾風吹き荒れる怒涛の年末年始編!!
婆さまーー!? なんてこった、婆さま、本格的にボケてたのか。いや、明らかに婆さまの存在っておかしかったのに、そういうもので納得してしまっていたんですよね。んなはずないじゃん!! いやだがしかし、学園のみんなも普通に受け入れてたもんなあ。お母さん世代でも同級生だったって、おかしいじゃんおかしいじゃん。なんでみんな不思議に思わないんだろう、と思うんだけれど、この世界の人間は根本的なところに疑問を浮かべないアーパー人類なので仕方ないのである。
でも婆様のあの口調って婆様だからじゃなくて、方言だったのか。どこの国の方言だよ。ってか、日本人じゃないじゃん!!
不老長寿といえば、以前に指摘されていたサンジェルマン伯の正体は美森会長その人ではなく、その母上だったことが明らかに。しかも、魔法少女福祉機構の創設に関わったというのだから、この人こそが世界の真理に繋がる人物なのは明らかなのだろう。それ以上に、彼女の息子であり、美森会長の兄上の存在がまた謎めいてきたのだけれど。
とまあ、世界の真理にまつわるお話が着々と進行していく一方で、クエスト寮の面々の人間関係も刻々と変化を迎えている真っ最中。まさかの菜波のフラグ起立に伴い、颯太と菜波の仲はギクシャクしっぱなし。それは逆に甘酸っぱい波動を伴ってもいるんだけれど、颯太がこれだけ意識してしまうのは驚いたような納得のような。なんだかんだと、颯太にとって菜波の存在というのは最初からかなり特別だったんですよね。他のクエスト寮の面々と異なるスタンスを菜波が堅持し続けていたからこそ表面化しづらかったとも言えるし、だからこそ颯太も菜波への意識を育て続けていたとも言える。
一方で、茜への意識の変化も、颯太のそれは顕著であって、何となく菜波と茜が突出してきた感がある。それにともなって、というわけでもないのだろうけれど、クエスト寮名物の譲り合い逆修羅場も新たな段階に。これまでの譲り合い逆修羅場には、ちょっと過剰なくらいの「遠慮」が込められていたのだけれど、みんなの意思統一で
二人きりの時はもうちょっと積極的に行ってもいいんじゃよ? という協定が結ばれることに。何気にこれは大きな変化ですよ?
今回の最大のツボは「譲らないでください」w
あと瑠璃が、回を重ねるごとにロボから人間らしくなっている……のではなく、逆に機能がおちてポンコツになっていっている可能性が(笑
シリーズ感想