デート・ア・ライブ アンコール(2) (ファンタジア文庫)

【デート・ア・ライブ アンコール 2】 橘公司/つなこ 富士見ファンタジア文庫

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「さあ、私と――キスをしてくれ!」精霊たちからキスをねだられる士道の一日から、温泉旅行に、文化祭。さらには「休暇……ですか」エレンのプライベートで最強の休日など「デート」の日常が再び登場!!
好感度不動のマックス状態にも関わらず、普段はなかなかデレたところを見せてくれない琴里の、挙動不審にテレたり、あたふたしたり、という珍しい姿を各話で満遍なく見せてくれたので、概ね満足でした。
特に、温泉回では士道の性癖を勘違いして暴走しだす琴里の可愛いこと可愛いこと。普段隙のない娘が、視野狭窄に陥って冷静になれば恥ずかしいことこの上ないことを暴走してやらかしてしまう、というシチュエーションは、やっぱり萌えます。特に、本編では琴里はこういう隙のあるところを見せられない立場にいるからなあ。安心して暴走できるのは日常回しかないものですから、こちらでは存分にポンコツ化していて、ちょっと新鮮でした。
ちなみに、王様ゲームで一番エロかったのは、ぶっちぎりで琴里でしたね。お兄ちゃんにパンツ脱がされるのを、グッと恥ずかしさを我慢しながら堪える妹の図。むしろ、なぜこのシーンの挿絵がないのかと!
そして、日常回であるからこそいつもにも増してクリーチャー化してる鳶一折紙。ただでさえ化け物じみてるのに、もはや人間の枠を超えてるんですけれど、この人。じゃあ精霊かというと、これと同列にしてしまうとむしろ精霊の方が可哀想という……やっぱりクリーチャーだよね。そして微妙に既視感が。この折紙の人間としての踏み外し方、ラブクリーチャー振りって、やっぱり【蒼穹のカルマ】の主人公のカルマ寄りだよなあ。

ラストの書き下ろし短編は、最強の魔術師エレン・メイザースの残念な一日。ってか、最近エレンってちゃんと悪役らしく振る舞えてますけれど、登場した時って何しに出てきたんだ、と思うくらい酷いポンコツ娘だったのを久々に思い出した。何やってもうまくいかないダメっ子だったんですよね。その引き金となるのが、毎度アイマイミイの三人娘。この三人、普通に殺されても仕方ないと思うくらい鬱陶しい絡み具合なんですけれど、よく死なずに済んでるなあ。そして、アニメに毒されてしまって、ミィが「マジ引くわー」、と言わない事に盛大な違和感が(苦笑
エレンについては、ちゃんとした弄り役がいたら、もっと徹底していじめられっ子として活躍しそうな素質が十分あるんだけれどなあ。

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