ヴァルキリーワークス 4 (GA文庫)

【ヴァルキリーワークス 4】 逢空万太/蔓木鋼音 GA文庫

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ラブラブ駄ルキリーワークス第4弾!

「わたしは別に、リキの赤ちゃんなんて……赤ちゃん……リキの……」
自分で言って想像してしまったのか、フェルスズは真っ赤になってしまう。理樹とゆかいな仲間達の日常は、今日も絶賛平常運行中だ。プールにお風呂に学校にと、総食系男子のリビドーは止(とど)まることを知らない。

「見ーっけた」

だがそんな日常も、再び現れたヴァルトラウテによって破られるのだった。背後に暗躍するフードマン、そして理樹に《鋼鐵粉砕》の秘石を託す謎の戦乙女、それぞれの思惑が絡み合う。

「少年君。切り札――持ってるよね?」
「ええ――ちょっと忙しいですよ」

二人で一人のヴァルキリーアクションコメディ、怒涛の第四弾!!
科乃さんが好みのドストライクすぎて、参りましたーーっ!
これまで出てきたヴァルキリーたちは、フェル子にしても馬子にしても剣子にしても、基本的にお馬鹿でリキにいいように弄ばれるのがお仕事の子たちだったわけですけれど、その中で科乃さんは待ち望んでいたリキを窘めることができる上に、ヴァルキリーを愛でつつ統制できる管理者権限の持ち主だったわけです。
基本的にハーレムというのは、ヒロイン側にボス格がいないとかなりグダグダになっちゃうんですよね。普通、男の側に全権をもたせるとろくな事にならないですし。
ただ、この作品の場合肝心のリキが、欲望に忠実で狡猾なわりにヒロイン側のメンタルフォローに長けているので、案外全部彼に任せちゃっても上手くまわる可能性は非常に高いと思うのだけれど、こいつ本当に自重しないので尋常でない爛れ方をしかねない結末になりそうなんですよね。フェル子たちって、総じて「ペット」的なところがあるし。
その点、科乃さんはリキをちゃんと叱れる人材で(怒る、じゃないのがポイント)、唯一家庭、もしくはハーレムを切り盛りできる逸材で、事実上の正妻ポジション、というよりも女主人の役割を担える人なんですよね。これが出来る人が今まで居なかっただけに、科乃さんの重要度はとてつもなく大きいです。
その上で、リキの乱行を窘めながらも、時折擽るような力加減でヤキモチを焼いてみせるその絶妙の可愛さ加減。最高です。
これまで正体を明かさずに居るときは、きっちり距離を開けていて、こういうかわいい面は一切出さずにクラスメイトという立場を順守していたのですが、気持ちを通じ合わせてからの、あのヒラリとチラ見せするように飾らない素の感情を垣間見せてくるところは、何気に女としての技量も感じさせてくれていいんですよね。駆け引きしているつもりがあるのかはわかりませんけれど、フェル子さんを始めとしてみんな純真無垢に自分の中身をぶちまけてイイ顔している子たちばかりだったので、科乃さんみたいなのはやっぱり新鮮なのですよ。
糸目系のキャラクターだったのもツボ入りまくりです。この手の子はなかなか本音見せてくれずに、そもそもメインヒロインにならないタイプばかりなものですから、科乃さんがガッツリ味方でありリキたちの支え役に回ってくれたのは嬉しかったなあ。

とまあ、ヴァルキリーサイドでもゲームマスター側で働いていた科乃さんが、色々と事情を証してくれたことで、状況も徐々に進展していくことに。フェル子さんが誰も正体を知らない謎の存在、ということは今のところそれ以上の事は何もわかっていないのだけれど、世界が大混乱に陥ってない理由や、そもそも何人のヴァルキリーが今回の一件に参加しているのか、などもわかってきましたし、さらにこっそりと接触してくる謎のヴァルキリーなどもあり、じわじわと本筋に突入してきた感じ。
ヴァルトラウテについては予想通りを通り越して、ちょっとチョロすぎんじゃね!? と叫んでしまうくらいチョロかったわけですけれど、さすがにその後の展開は度肝を抜かれました。いやいや、これってそんな深刻なお話じゃなかったですよね? さすがに、チョロすぎて制裁くらったのか!?

ところで、ノルマであるはずの、ゲットしたヴァルキリーは必ずリキと一緒にお風呂に入らなきゃいけない、という展開が科乃さんについては見当たらなかったんですけれど! 水着なんかにゃ、騙されなから!!
科乃さんの代わりに、ママさんとお風呂入ってイチャイチャしている件について。こ、こいつガチだ。

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