Landreaall 24巻 限定版 (IDコミックススペシャル)

【Landreaall 24 限定版】 おがきちか ZERO-SUMコミックス

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これ、限定版特典の小冊子が素晴らしかった。この間までやっていた馬上槍試合のもう一方の主役である馬たちのお話なのですけれど……。Landreaallの世界では、馬って単なる動物ではなくて(馬にかぎらず少なからぬ動物も)ちゃんと知性と意思を持つ人間と対等の存在で、騎士団などに所属している馬たちは家畜として飼われているんじゃなくて、正式に契約して騎士団に在籍しています。今回は、そんなお馬さんたちが先日の馬上槍試合で乗せた若き騎士たちについて語り合う、井戸端会議ならぬガールズトーク。そして尻の話。お尻好きすぎるだろう、ご婦人方(笑
それにしても、DXを乗せていたアプローゼの圧倒的なマダムっぽさは物凄いですな。どう見ても馬でしかないのに、ひと目で伝わってくるあの熟した美女の色香。まつげ長いのよ! その流し目ときたら、色っぽいのなんの。
いやあ、面白いわ楽しいわ笑えるわで、最高の小話でした。
最近、本編がけっこうハードなんで、こういうところで癒やされないと。

さて、その本編ですが、ついにリルアーナ王女の真相とクェンティンの真意が明らかになり、その覆い隠されていた仮面の下から、復讐という名の虚ろの顔が現れることに。
ユージェニは、これどうなんだろうね。クェンティンの建前の裏側にある熱された虚ろに気づいていないとは思えない。利用し利用される関係なんて嘯いているけれど、そもそもクェンティンの語る王国の未来について、どこまで信じているのか。これっぽっちも信じていないんじゃないかとすら思える。彼女はクェンティンみたいなのに騙されるような頭の悪い女性には見えないから。じゃあなんで、そのクェンティンの言うとおりに傀儡のように動いているのか。
さてさて、その理由についてはメイアンディアをわざわざ砂漠の端まで引っ張り出してきて、DXと共にここでクェンティンとユージェニという組み合わせと対峙させる事が何故必要だったのかに絡めて、想像が羽撃く。
ユージェニに何かを突きつけられるのは、今この時をおいてはメイアンディアなんですよね。彼女の立場と、その選択をした高貴なる者としての意思、その胸に抱いた恋こそが、今のユージェニに対峙するための武器となる。もっとも、今のままでは諸刃の剣。無理をしている、我慢している、耐えているという意味においては、まだ今のメイアンディアではユージェニに何かを意見できるかというと……さて。
ということは、ディアにももう一山必要なんですよね。だからこそ、彼女と対等であり同じ女性であるイオンがついてきている事に意味があり、またクェンティンからつきつけられた虚言に対して、DXがどう反応するかも、このさきのディアの決断を大きく左右しそうな気配がある。
ってか、いい加減このクェンティンの言葉は聞いててイライラしてくる。自分でも信じていないような台詞を、確信しているかのようにDXに押し付けてくる彼の虚言の数々は、なまじっかヌルリと心のスキマに入り込んでくるようなまさに悪魔のささやきで、だからこそ鬱屈が溜まっていくんですよね。
そろそろ、DXにはスッパリと切って捨ててほしいなあ。誰も思いもよらぬ角度から、核心を突くDXのいつものあっと驚かせ、思わず感嘆のため息を付いてしまうような一撃を、今こそこの淀みにぶちかましてほしい。さすがにそろそろ、クエンティンの狼藉に我慢できなくなってきた。

巻末のテイルピースが、またいい味出してまして……。
カイル、DXの親友だったのか……。いや、否定はされないと思うけれど、思うけれど……ものすごく嫌な顔されそうw
一方でイオンの話の方は、六甲の結婚話に対してあれだけイオンが焦って必死になるということは、やっぱりそういうことでいいんだろうか。いいよね?

シリーズ感想