戦国妖狐 13 (BLADE COMICS)

【戦国妖狐 13】 水上悟志 BLADE COMICS

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偶然も必然も……すべての因果は決戦の地「断怪衆本山」へ!!!

無の民と戦うべく断怪衆本山に急ぐ千夜たち。
しかしそこでは衝撃の再会が待ち受けていた…!!
ふいおおっ! 一巻丸ごと最終決戦じゃーー!!

無辜の闇たちを攫って操り尖兵とした無の民と、人質となった彼らを殺さずに無力化しながら戦おうとする千夜たち。この、殺さずにというのは断怪坊主たちの言うとおり、この期に及んでは無謀も良いところなんだけれど、それほど無茶であろうと、千夜がこれまでたどってきた遍路の先こそがそれなんですよね。生半可の覚悟じゃない。どれだけ悩んで苦しんで、藻掻いて懊悩して、戦いというものそのものに、殺し合いというものそのものに対して真剣に向き合い続け、出会いと別れの中で見つけ出そうとしていたその先で、絶対にやらないと決めたことだったわけです。
でもね、その果てに見出したのが、あの姿だったというのは、感動すると同時に「ああ、千夜、それはきっと違う!」と思わず呻いてしまったのでした。
「何になるかは おれがが決めていいんだと 今 気づきました」

改めて見ても、あの千夜が「成る」シーンには鳥肌が立つ。あまりの粛然とした神々しさに、呆けたようになるしかなかった。本当に凄い。こんなの描ける水上さんは本当に凄い。
でも、同時にその神聖さこそが、それはいけないという心地にさせてくれる。人間が、そこに至るというのは化け物になる以上に、もう人では居られなくなる。何になるかを、少なくとも千夜は、一人では決めてはいけないのだ。決めるなら、千夜はきっとあの娘と二人で決めなきゃいけないのだ。
だから、ここで割って入るのが彼女であるのは、当然至極のことだったのだろう。もはや、必然だったのだ。すべてを救うものが、自分だけは救えないなんて、そんなふざけた話があってたまるものかよ。

そして、もう一つの悲恋も、哀切たる恋物語もここに岐路を迎える。
ボロ泣きだよ! もうなんか泣いちゃったよ、泣くしかないじゃんか! やっと、やっと、やっと辿り着いたんだ。やっとやっとやっと、再会できたんだ。男一匹風祭真介の、ここが花の咲かせどころじゃあないか。
うう、ここで引きとは生殺しだ。別の意味で泣きそうだ。続きを、続きを早くぅ〜〜(じたばた


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