VRMMOをカネの力で無双する3 (HJ文庫)

【VRMMOをカネの力で無双する 3】 鰤/牙/桑島黎音 HJ文庫

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桜子さんの正妻力が爆発!

ゲーム内に新規に実装された海エリアへ向かう【Iris Brand】の面々。
しかしそこで待っていたのは一朗にゾッコンでアイリスにライバル心を燃やす美人デザイナー・ネムだった。
ギルドのことを一朗に任されていたキルシュヴァッサー(桜子)は一朗不在の中、アイリスを守るためにネムの企みを阻止しようとするが――
乙女心がぶつかり合い燃え上がる、水着満載の第三巻!!
ああ、やっぱり桜子さんが正妻的立場になるのか。いや、一朗の魅力云々についてはアイリスの見解に一番同意したい。こんな面倒くさい男、何がイイのかわからない(苦笑
彼については、あの情報サイトの主みたいに傍から見物しているのが一番良いスタンスなんですよね。少なくとも関わらない程度の近場から眺めていたら、むちゃくちゃ面白い、で済むもの。一端巻き込まれてしまうと、ろくでもない目にあってしまうし、下手に目をかけられてしまったら大迷惑極まりないトラブルがわんさと降りかかってくることになる。ぶっちゃけ、その大迷惑ってのは大局的に見るならば遠大な意味でチャンスとして活かす事が出来るんだろうけれど、そういう方向に持っていくためにはそれこそ膨大な努力と精神力が必要になってしまうわけで、まともな人間ならすぐに疲弊して耐えられなくなってしまうのではないでしょうか。その点、アイリスはあれ、凄くマトモで普通な娘にも関わらず、底の部分で根性あるんですよね。泣き言は山ほどイイながらも、根本的なところでへこたれない。なかなか大した娘ですよ。ネムとの揉め事だって、本来彼女には何の責任も瑕疵もないにも関わらず、舞台から降りる事なく気持ちの持って行き場を見失いかけてたネムを受け止めてあげたあたり、性格が優しいを通り越して男前に見えてきた。責任感とか無視できない性格、というものなのかもしれないけれど。
ともあれ、並大抵の女性には一朗の為人というのは受け止められる範疇じゃないんですよね。要求されるレベルが尋常じゃない。彼と並列的に存在するには、途方も無い努力と研鑽が必要とされるわけです。普通の人は、それがとても辛い、苦しいと思ってしまう。のですが、桜子さんに関してはむしろそういう努力を楽しみ、一朗が求めるものよりもさらにレベルの高いものを、どうだとばかりに得意気に繰り出すような性質の持ち主なわけです。他の人が必死になって歯を食いしばるような事を、彼女は心から面白がりながら挑戦してしまえるわけですね。勿論、挑戦した結果、ひょいひょいとクリアしてしまえる能力の高さも凄いのですけれど、この面白がりながら、というのが一朗との相性が抜群な理由なのでしょう。この一点において、桜子さん以外に一朗の相手というのは考えられないわけです。もっとも、ホントに恋愛的な側面はさっぱり見当たらないのですけれど。
少なくとも、一朗の件に対して心の余裕がまったく持てなかったネムさんでは、ちょいと役者不足ですなあ。

それにしても、キングキリヒトよりもキリヒト軍団ことキリヒツの方が存在感が前に出過ぎてる気がするんですけど。この人達面白すぎるw

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