【急募】賢者一名(勤務時間は応相談) (このライトノベルがすごい!文庫)

【【急募】賢者一名(勤務時間は応相談)】 加藤雅利/群青ピズ このライトノベルがすごい!文庫

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何の変哲もない退屈な日常。その陰で、「勇者」と呼ばれる存在は、密かに活動を続けている。
人類の平和を脅かすべく魔界からゲートを開いてやってくる魔物たちを、人知れず退治しているのだ。
これは、「賢者」の血筋に生まれたがゆえに、ちょうど同じクラスにいた女子高生勇者のサポートをすることになった、一人の平凡な男子高校生の物語である――。

賢者ってのはあれか、常時賢者タイムなんですか? いや、それだと血筋そのものを残せないので、少なくとも断続的ではあると思うんだけれど。
このヒロインの勇者の女の子は、天然素直クールとでも言うのか冷めている雰囲気はないんだけれど熱量を持たないタイプとでもいうのか、こういうボーっとしてるわりにサクサク動く娘は嫌いじゃないんだけれど、主人公の方も淡々としていてあんまり感情を波打たせないタイプなんですよね。語り部たる主人公もヒロインもえらく淡々としているものだからか、作品そのものも淡々と進んでしまって、盛り上がりが一切見当たらない。一応ラブコメっぽい展開もあるように見えるんだけれど、これって本当にラブコメ?というくらいには、淡々とそれっぽいエピソードが挟まるだけで、男女の若かりし微妙な関係、駆け引き、感情のやりとりの機微を軽妙なノリで楽しむべきラブコメとしては、いやどこをとっかかりにしていいのやら。
全体的に何についてもフラットすぎて、触りどころがないんですよね。街に魔物が現れて、主人公たちが密かに勇者活動して倒している、という設定も全く掘り下げられることなく、なんとなくそんな感じの設定になってます、みたいな適当っぽいですし。その曖昧であやふやな設定そのものをシュールなものとして表現しようとしているのか、というとそれらしき様子も見られないですし。
微妙、という他ないです、はい。