俺、ツインテールになります。8 イラスト集付き限定特装版 (ガガガ文庫)

【俺、ツインテールになります。8 イラスト集付き限定特装版】 水沢夢/春日歩 ガガガ文庫

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“愛”――ツインテールは、時空を超える!

総二の周囲の女の子たちのアプローチがどんどん積極的になっていくことに焦りを感じ、幼馴染の関係から一歩踏み出そうと頑張る愛香。一方、<美の四心>を撃破されたアルティメギルは、総二たちの世界へ新たな四頂軍<死の二菱>が侵攻を開始。より強力になっていくエレメリアンたちを前に力不足を感じ始める愛香だったが、姉の恋香にテイルブルーの正体を気づかれそうになったことで、しばらく変身を控えることを決意する。その間、ブルーのテイルブレスを預かったのは、意外な人物だった――!?
ブレスを外した愛香はその無防備な状態を、幼馴染属性のエレメリアンに狙われる! 戦いの最中、敵の能力が暴発してしまい、愛香は別世界へと転移してしまう――!?
戦闘力も変態力もより強大な戦士たち<死の二菱>の猛攻! そして、変身不能のまま、一人別世界へと飛ばされてしまった愛香の運命は!? “愛”とは何かを問う第8巻! 聞け、蛮族の愛の咆哮を――!!

イラスト集付き限定特装版は、春日歩による描き下ろしカットほかを多数収録した超豪華仕様!! 「えっ! あの人が?!」と驚くような意外な方も参加したアンソロジーイラストにも要注目!!
イラスト集でのキャラクター紹介における、慧理那ママの手遅れ感が尋常じゃないんですがw 取り返すのつかないレベルのドMって……この人、本当にもうダメだ!!

さあ、今回はついに蛮族系ヒロインという他の類を見ない属性を誇る我らが津辺愛香のパワーアップ回。これ以上何をパワーアップすればいいのか分からないくらい、現段階で猛威をふるいすぎている彼女。もうアルティメギルサイドでは、地震や津波と同レベルの天災と認識されていて、PTSD発症者が多数発生している始末。
新たに着任した四頂軍<死の二菱>の長であるティラノギルディが、皆が怯えるテイルブルーの武勇伝を笑い飛ばして、そのジェノサイド映像集を余裕で嘲りながら視聴をはじめた時には、おおっついにテイルブルーに負けぬエレメリアンの登場か! と俄に沸き立ったものですが……ガチジェノサイドシーンに突入してしまったあとのティラノギルディの素の反応には、本気で仰け反って笑ってしまいましたがな!! あかんやん!! 全然あかんやん!!
どんだけ怖いねん、テイルブルーwww

「フフ……貴女が母を蔑みの目で見やる日が来ようとは……これも婿殿のおかげですわね」
「わたくしお母様を蔑んでなどいませんわ!!」
「未熟者!! 黙って蔑みなさい!!」
「ええええええええええええええ!?」
……誰やこの理事長を何とかしろよw
よくまあこの人を躾けていたというか飼っていたなあ、総二ママは。美春将軍の懐の広さは、後半の大事なシーンでも愛香が痛感することになるんだけれど、中二病で思いっきり遊んでいる人だけれど、それだけ気持ちに余裕があふれていて、何だかんだと後ろでドーンと構えていてくれる大人なんですよねえ。こんな大人嫌だとか言わないw

姉の恋香に正体がバレかけ、一時的にテイルブルーとして戦うことを封印する愛香。その際、テイルギアをツインテール属性が成長した桜川先生もつけて変身できることが発覚して、まさかのテイルブルー・アナザー…アナザーブルーが誕生してしまう。
さらに、姉が総二の初恋の人じゃないか、という疑惑。幼馴染属性であるトリケラトップギルディによる、幼馴染とは停滞にして敗北の証という厳しい指摘によって、ただひたすら総二の為にツインテールを磨き上げ、彼の側に居るためにツインテールとして生きてきた津辺愛香の足場を揺るがす展開に。
テイルブルーのパワーアップ回というよりも、津辺愛香の幼馴染としての生き様を、観束総二との関係を、ついでにトゥアールとの友情を、もう一度見つめなおす話だったんですな、これ。
まさかトゥアールの変態痴女ではない普通の女の子としての一面を垣間見る話になってしまうとは、思いもよらなかったけど。というか、トゥアールにそんな部分があるなんて、想像ダニしていなかったのだけれど!! 馬鹿な、一から十まで色物キャラじゃなかったのか!
しかしこのペタ胸幼馴染、過去の幼い何も知らない総二に自分の全裸を余すところなく見せつけてハァハァ興奮した挙句に、まだちっちゃな総二の股間のあれをガン見してハァハァするとは、なんというエロ属性。イラスト集での愛香のキャラ紹介の属性部分にエロの一文字があったのは伊達ではなかったのか!!
しかも、見るだけじゃなくてアワアワにして洗っちゃうなんてことまでしてやがるし、この変態!
でも、変態であろうと蛮族であろうと、幼馴染として観束総二という少年をどれだけ愛しているのか。愛香がただ総二の為に髪型をツインテールにする、ツインテールを磨き上げてきた、という積み重ねが、このエピソードによって親和したように思うのです。今こそ、津辺愛香は自身のツインテールと本当の意味で一心同体になれたのだと。
ラストシーンで、総二が愛香に本気でドキドキしてしまったのは、まさに愛香がツインテールと一つになれたからこそだと思うんですよね。今の愛香なら、総二はツインテールを愛するように彼女自身にもときめいてしまうのではないでしょうか。なんかここに来て、一気に愛香が飛び出してきたというか持っていったというか、凶獣でも蛮族でもなく、正しくヒロインとして輝きだした気が……。

ティラノとトリケラトップとの不器用な幼馴染関係も地味に心に沁みた一幕でした。

加えて……まさかのスワンギルディ生存!!! しかも、さらなるパワーアップフラグ!! 良かった、良かったと、さすがにあんな形で死んでしまっては可哀想すぎたもんな。頑張れ、頑張れスワンギルディ!! 君はもっと強くなれる! 輝ける!!

シリーズ感想