まのわ 魔物倒す・能力奪う・私強くなる 2 (このライトノベルがすごい!文庫)

【まのわ 魔物倒す・能力奪う・私強くなる 2】 紫炎/武藤此史 このライトノベルがすごい!文庫

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「狂い鬼」を蹴り倒したことで「オーガキラー」として名を馳せ始めた風音。弓花の槍の師匠・ジンライをパーティに加え、冒険を続けていたところ、オーガの手から隣国ツヴァーラの王女・ティアラを救い出すことに。図らずも、王家をとりまく陰謀に巻き込まれた風音たちは、ツヴァーラの王宮へ乗り込んでいく……。
魔物を倒してスキルを奪取! 大人気異世界ファンタジー第2弾!
あれ? 特に困難もなく苦境もなくサクサクっと強くなっていき敵もサクサクっと倒していくイージーモードだったので、話自体緩めでシリアス関係ないものなのかと思ってたら、思いの外容赦のない展開も盛り込んでいくのね。
元の世界に帰れずに、この世界に骨を埋める覚悟も必要になってくるのか。普通に暮らしていて普通に幸せな家庭の中で生きていた人間にとっては、これは辛い話だなあ。それも、あり得る可能性、という段階ではなく、既に人生をこの世界で終えている人がゲーム仲間の中に居た、というのは迫るものがある。
数百年単位で飛ばされた時間が異なっているケースもあるとなると、ほんの少しの時間しか離れていなかった風音と弓花はよほど運が良かったんだろう。少なくとも、今まで確認されたプレイヤーはみんな単独行動だったみたいだし。友達が一緒、というのはどれほど孤独という絶望から救い上げてくれる事実なのか。逆に考えるなら、そんな孤独の中で頑張っていきていた彼女らのゲーム仲間たちは強く生きたのだろう。風音はわりと一人でも頑張れたっぽい性格しているけれど。
1巻の不満点として、何もかもがあまりにもサクサクっと波無く進んでストーリーにも波も山もなくて淡々としすぎている、というのがあったけれど、この二巻に入ってからようやく物語に抑揚が現れだしたのは好材料。ネット小説の傾向として、どうしても序盤はスロースタートというのがあるので、本作もここからが本番だったらいいのにね。
しかし、女の子が主人公で女の子成分が強めなのはいいとして、王子様役は風音なのね。しかも、パーティーに男が加入した、と思ったら全員ジジイというのはなかなか斬新なパーティー構成じゃなかろうか。若い女の子三人に、ジジイが二人。そして、最後に加わる人がジジイ二人の愛人!(笑

1巻感想