うちの居候が世界を掌握している! 10 (GA文庫)

【うちの居候が世界を掌握している!10】 七条剛/希望つばめ GA文庫

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真哉社長、ついにドイツ本社に出社!?

「社長、やっと戻ってきましたね! 」
だけどやっぱりドイツでも居候生活! しかも居候先は――ルファの自宅!? 大人気、超無敵アットホームラブコメディ、愛されて第10巻♪


ついに真哉がオリオンのドイツ本社へ出勤!! 行方をくらませた愛の手がかりを求め、本国で待つルファと共に役員会議へと赴くのだが。

「社長の解任決議が可決っ!?」
「つまりクビってことかな」

一転して社長の座を失い、ドイツの地で無職の無一文となる真哉。行くあてもない真哉にルファは――

「あ、あの社長! 今晩は、ウチにいらっしゃいませんか?」

って、私の自宅に社長が!? 下着は可愛いほうがいいのでしょうか!

世界一無敵な少年社長が美人秘書と行く、ふたりきりのドイツ旅!! 今までで最高に社長らしい真哉も必見の無敵アットホーム、第10弾!!
はい、どう見てもドイツの現地妻です、ありがとうございました。
完全に居候先の飯山家をホームとしている真哉。長らくドイツのオリオン本社にも戻らずじまいだったのだけれど、決して本社の居心地が良くないから戻らなかったわけじゃなかったのがよく分かるお話でした。むしろ、本社の幹部連中を信頼しているからこそ任せっきりにしてたのがよく伝わってくる。決してルファとキルマンの二人だけが頼りじゃなかったわけだ。それ以上に、ビジネスライクの関係ではなく、オリオンという会社そのものがファミリーのような集まりだというのが、真哉社長が戻った時の社員たちの反応、そして今回のお話丸々ひっくるめて見ればわかるというもの。愛社精神という言葉があるけれど、このオリオン社についてはそれは組織への帰属意識や忠誠心よりももっとホットな、親愛に近いものだ。それがビジネスにそぐうものなのかはわからないけれど、このオリオン社に関しては熱意と向上心、ワクワクする気持ちを満たす事につながっているようだ。そんな期待、夢、未来を感じさせてくれる人こそ、笠取真哉社長という人なのだろう。彼が指し示す可能性は、いつだって未来への期待を夢見させてくれる扉なのだから。
そして、社員の誰もがそんな彼に引っ張られてついていくだけではなく、彼を目指して彼と一緒に心から笑い楽しむ事のできるよう、成果を求めているのだ。だからこそ、社長は彼らに会社を任せて自分は自由に振る舞える。
なんだ、真哉社長。飯山家だけじゃなくて、ドイツにもちゃんとマイホームがあるじゃない。帰るところがあるじゃない。いいねえ、帰るべき家がたくさんあるというのは。
なんだか、さらにもうひとつ、ドイツに奥さんの居るマイホームを建ててしまったようなきがするのですけれど。あれって聞きようによっては、ドイツに帰ってきた時はルファの家がウチね、と言ってるのと変わらないような。
実際、ヒロインの中で公私両面で一切の隙無く完璧に全部満たしているのはルファ以外いないもんなあ。莉子もそこを目指しているようだけれど、仕事で完璧に真哉を支え、家でも完璧に家族のように新妻のように愛情たっぷりに真哉を癒やし、とうん完璧すぎますルファさん。さすがにこの領域に至るまでは遠いぞぉ。

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