まのわ 魔物倒す・能力奪う・私強くなる 3 (このライトノベルがすごい!文庫)

【まのわ 魔物倒す・能力奪う・私強くなる 3】 紫炎/ 武藤此史 このライトノベルがすごい!文庫

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ツヴァーラ王国で新たな仲間を得た風音と弓花。温泉巡りをしながらミンシアナ王国に戻ってくると、突如、ミンシアナ女王から招集を受ける。しがない冒険者への直接の呼び出しに不思議に思いながら王都へ向かった風音たちを待ち受けていたのは、なんと現実世界の友人、ユウコであった。
風音たちより前からこの世界にやってきていたユウコは、驚異的な力を持つ魔術士として名を馳せ、一国の女王にまで上り詰めていたのだった……。
「なろうコン」大賞グランプリ受賞の大人気シリーズ第3弾!
現実世界の仲間が、遥か大昔にこの異世界に飛ばされて、帰れないまま亡くなっていたことがわかったあとなだけに、ゆっこ姉と再会出来たときのテンションの高さはわかるなあ。でも、それを言うならゆっこ姉の方がずっと一人で頑張っていただけに再会の感動もひとしおだったんじゃないでしょうか。わりと、女王業ほっぽりだして風音たちのところに入り浸っちゃってる感じだし。女王の座についたことといい、子供までもうけていたことといい、この世界に骨を埋める覚悟はついていたんでしょうしね。気になるのは、結婚に至るあれこれ、すなわち恋話なんだけれど風音も弓花もなんでその話を聞かないんだか。女子力が疑われるぞ。一番美味しい話じゃないですか。
まあ、風音や弓花からしたら、ゆっこ姉と別れてまださほど時間が経っているわけではないから、再会したらいきなり結婚してて子供まで居て、という事実に実感が追いついていないのかもしれないけれど。
一方で、ゆっこ姉からすると二十年以上ぶりの再会なわけですからねえ。長く空いた時間は人との縁を薄くするものでもあるけれど、逆に郷愁を募らせ執着を強くする場合もあるでしょう。ゆっこ姉の風音たちへのひっつきぶりを見ると、彼女たちと再び繋がった縁を離したくないでしょうし、そうなると風音を王子、自分の息子と引きあわせた意図は、色々と穿った見方もできますよね(弓花でないのはご愛嬌)。一方で対ドラゴン戦の依頼の報酬の内容を鑑みると……さて、いったい何を考えていらっしゃるのか。
さり気なく、ジンライ師匠たちの元パーティーメンバーがゆっこ姉の影武者やってたりして、ジンライ師匠たちの何十年ぶりかの同窓会みたいな感じで、かつてのパーティーが再結集しつつあるのは、なんか面白いね。

後半には、大昔に飛ばされてしまった達良くんの、当時の冒険の物語が描かれているんですが、こっちはわりとオーソドックスな異世界転移モノのお話をやってたんだなあ、と。図らずもロリコン道をひた走ってしまったようですが。達良くんの人生の顛末は気になるところですし、こっちの話も、たまにでもいいんでやって欲しいものです。

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