結局、ニンジャとドラゴンはどっちが強いの? 2 (MF文庫J)

【結局、ニンジャとドラゴンはどっちが強いの? 2】 伊達康/ そりむらようじ MF文庫J

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人々が竜人の支配に怯える大陸で、圧倒的な剣技とシノビ特有の異能“忍法”で氷竜を倒したサビトは、運命共同体となった少女剣士メルと竜を狩る旅に出ていた。訪れた街ナトゥアで、メルはウェイトレス、サビトは兵士団として離ればなれで次の敵の情報収集をすることに。分かったのは、3年も竜の襲撃が絶え、兵士ですら緊張感を欠くこの街の異常さだった。メルが黒髪の同僚、シノと仲良くなる程には街に馴染み始めた頃、次の竜の手がかりとなりそうな“神隠し”の噂を耳にするが…?街を覆う偽の平和が破れるとき、ニンジャが立ち上がる!「いいじゃないですか、久し振りなんだから」人類反抗バトラブ活劇第2幕、サビトと会えないメルの不満爆発でラブも爆発!?
良かった、どうもサビトのコメントだけだと頭領の座を争う相手であるアトリとは本気で敵意を抱いている関係に思えたし、人格の方もより忍者らしい冷酷非情なニュアンスだったので、もしかして本当に敵対者になる流れなのかと危惧していたのですが、登場した女忍者さんはサビトと同じく忍者らしい冷ややかな考え方の持ち主ではあるものの、根本的なところで普通に優しかったり情に篤かったりする良い娘さんだったよ……って、アトリさん、あんた男女の性別の違いはあっても、キャラはわりとサビトと被ってるよ!? なんか一番肝心な所で「アホ」なところとかも被ってますよ? シノビの里、大丈夫か!? 頭領候補がこの二人で大丈夫か!? こいつら、結構アホの子ですよ?
しかし、幼なじみで実は将来を誓い合った仲、という強力な布陣を構えたヒロインということで、当然のようにメルと……サビトとなんやかんやあって伴侶となったメルと修羅場るのか、と身構えてたら……うん、当初はアトリもビンビンに意識して、メルはメルで幼なじみの登場に焦りを見せ、とお馴染みのサヤのぶつけあいになるかと思っていたのですが、あれあれあれ? という間に……。

な、なんかメルがアトリ寝取ったよーーー!?
積極果敢なコミュニケーションで誠意を見せ、心意気を見せ、胸襟を開き、情熱的なアプローチを重ねた上で、絶体絶命のピンチを乗り越えたら、メルのお婿さんがもうひとり増えてたよ!?
こ、これ、サビトハーレムじゃなくて、メルの逆ハーもの(男女問わず)だったのか!! サビトの取り合いが起こるのかと思ったら、忍者同士で姫騎士の奪い合いをはじめちゃいましたよ? なんてこったい、最高じゃないかw
でも、サビトとメルの新婚夫婦も、わりとガチでラブラブカップルしてるんですよね。お互い、お付き合いの期間がないまま結婚してしまったので、距離感を掴めずに動転していますけれど、メルが一人で前のめりになっているわけじゃなくて、サビトの方も形式だけじゃなくて本気で夫婦としてメルを慈しむつもりがあったのはちょっと意外だった。そのあたり、もう少しすっとぼけるかすると思ってたんだけれど……結構、欲望に忠実だよね、この忍者。慣れてるのか無垢なのか微妙にわかりにくいアトリも加わることで、さらに甘ったるい雰囲気に……とりあえず百合方面には濃厚になりそうか。

さて、今回の敵となったドラゴンだけれど……前回もちらっと口ずさんだけれど、どうも「ドラゴン」というのがしっくり来ないんですよねえ。今回の相手の能力なんて、ドラゴンであるのが似合わなさすぎる。ドラゴンというイメージと、どうしても合致しないというかなんというか。それを除けば、お互いの能力を駆使した術比べ、みたいな要素がふんだんにあって、バトルものとしてもなかなかおもしろかったのだけれど。

1巻感想