デート・ア・ライブ (12) 五河ディザスター (富士見ファンタジア文庫)

【デート・ア・ライブ 12.五河ディザスター】 橘公司/つなこ 富士見ファンタジア文庫

Amazon

天宮市に本格的な寒さが到来した一二月一日。五河士道は、何の前触れもなく暴走した―。体力測定で次々と世界記録を塗り替え、さらには触れただけで窓ガラスや壁を破壊してしまう。人外の力―それはまるで精霊のようで。これまで封印してきた精霊の力がオーバーヒートし、暴走状態となってしまった士道。最悪の事態である『もしものとき』を回避するため、動き出す琴里たちだが…。「―さあ、俺を、デレさせてみな」十香たちのよく知る士道とは様子が違い。精霊たちを救ってきた少年を救うため、デートして、全員でデレさせろ!?

このジゴロ士道って、別人格とかじゃなくて彼の内面にあったものが本音みたく飛び出しちゃったようなものなんですよね。ということは、士道の中身には間違いなくこういう一面もあったのかー。いや、うーん、普通にかっこよくて女の子の扱いが上手い、という感じじゃなくて女の子慣れしてない中学生が抉らせて妄想したイケメンジゴロ(ホスト風)なのが、士道らしいといえば士道らしいというべきなのかもしれない。
でも、普段の士道の方が普通にカッコイイと思うんだけれどなあ。女性陣は、こういうイケイケの士道も偶にはいいのかなあ。
個人的には、やはり一番真正面からヒロインしているのは、琴里だと思うのよねえ。この娘の、士道好きって悲壮感も背負っているせいか、結構目一杯なんで弱い部分を見せるときは思いっきり可愛いんですよねえ。
ちょっとやそっとでは、なかなかこの妹ちゃんには敵わないと思うよ、他の娘らは。実際問題、みんな琴里には一目置いてるもんなあ。
そんな中で、恥じらいと良識を手に入れることで女子力を高めてきた折紙。これで? とか言うなかれ。ぶっちゃけ、変態折紙にまともな折紙の方が殆ど食われちゃっているのだけれど、ギリギリのところで良識が粘ってくれるので、意外といい塩梅になっている不思議。
一方、肝心のメインヒロインであるところの十香は、ついにというべきか、自分から士道をデレさせる展開に至ってようやく「恋」を知ることになる。純粋無垢であるが故に、幼さが前に立ちどうしても女性としての存在感が足りなかった十香が、これでようやくヒロインとして立脚したんじゃなかろうか。

さて、今回の一件を通じて、精霊を封じる力をなぜ士道が持っているか、の謎が彼の実妹である真耶と共に失ってしまっている過去の記憶とともについにランディングアプローチに入ったっぽい。囚われの第二精霊が、思いの外関連してくるのか。囚われじゃなくなってしまったみたいだけれど。

シリーズ感想