異世界ラ皇の探求者 (GA文庫)

【異世界ラ皇の探求者 1.精霊王女はツルツルです】 西表洋/モレ GA文庫

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「ひゃう!? 兄上様、こ、これは」
メイがまるで死刑の宣告を受けた罪人のように震え、ドンブリを前に泣き出しそうな瞳でチャーを見た。
「大丈夫だ。のびるから早く食え」
「本当に大丈夫なのでしょうか……」
現世でラーメン屋を26店開店し、そのすべてを半年以内に潰してきた主人公・チャー。
そんな彼が記憶を残したままで生まれ変わったのは、なんとファンタジーの世界だった!?

ライバル不在のこの世界で、一番美味と聞いたドラゴンの肉のチャーシューを作り、
ラーメン道を極めようとするチャーの野望は叶うのか!?
第6回GA文庫大賞奨励賞受賞のラーメンよりヒロイン推しな異世界ラーメンマシマシラブコメディ!
これこそ本当の飯テロなんじゃないだろうか。正確にはメシマズテロ。読むまで、ちゃんと美味しいラーメンを作る話だと思ってたのに、思ってたのに!
少なくともラーメン作りに関しては、この主人公根本的にアカンです。致命的に終わってます。そりゃ、どれだけ店出しても潰すよ、潰れますよ。ラーメンがマズイ、という以前にこの人、お客に美味しいラーメンを食べさせたい、という基本がまったく頭にありませんからね。自分の思い描く究極のラーメンを作り出すことに終始していて、というか「ぼくのかんがえたさいきょうのラーメン」を作ろうとしているだけなんですよね。あくまでラーメンを完成させるまでの、自身が考えに考え工夫をこらし素材を選出し腕をふるった素晴らしい工程こそが大事で、結果であるラーメンの味というのは眼中にない。なにしろ、究極にして最強の工程によって出来たラーメンは絶対に美味しいから。味見してないけれど、絶対に美味しいから。客の反応が微妙を通り越してバイオテロの被害者となっていても、それは美味しいから、と疑いの余地なく思い込んでいる。
これまで開店したラーメン屋のうち、保健所から営業停止くらったのって全体の何割くらいなんだろう……。こと、ラーメンに関しては現実を見ない、真実を振り返らない、聞く耳持たない。自分が満足すればそれでいい、という姿勢は、正直実際味が向上したとしても、あんまり食べに行きたくはならないなあ。
味についてちゃんと教えてあげるのも友情ですし愛情ですよ? このヒロインたち、甘やかしすぎじゃないですか? まあこのヒロインたちも総じて頭おかしい系だからなあ。
ラーメン作りに関しては壊滅的な腕の持ち主のチャーですが、鍼灸の腕前については天才的。何気に鍼使いって、あんまり記憶に無い主人公のスキルなんですけれど、本来医療サイドの技能にも関わらず、戦闘にも使えるとか、どんな現代の仕事人ですか。その上、鍼を刺すことで魔力の拡張を行えるということで、合法的にヒロインを裸に剥いて全身くまなく触りたおすこと度々。いや、女性陣も恥ずかしがりながらも、嫌がらずに自分たちからほいほい脱いじゃうのは正直どうなの、恥辱心はどこへ? と思わないでもないのだけれど。多少は嫌がってみせるほうが、そそりますよ?