この素晴らしい世界に祝福を! (7) 億千万の花嫁 (角川スニーカー文庫)

【この素晴らしい世界に祝福を! 7】 暁なつめ/三嶋くろね 角川スニーカー文庫

Amazon
Kindle B☆W
魔王軍幹部の討伐報酬として大金を手にし、悠々自適の生活を送るカズマたち。そんな中一人浮かない様子のダクネスは、大物賞金首のモンスターを倒しに行こうと言い出したかと思えば、ついには突然、姿を消してしまう。「お前達とは、もう会えない。本当に勝手な事だが、パーティーから抜けさせて欲しい」残された手紙に3人が落ち込む中、ダクネスが領主と結婚するという噂が流れ―。仮面が笑い、大金が舞う。はたしてその結末は!?

だいぶ回り道した感がありますが、ようやくダクネス結婚編に。めぐみんがロリ化してしまったせいか、カズマのエロスを一手に引き受ける盾役として活躍していたダクネスが、ようやく正統派ヒロインとして扱われる機会が訪れてしまったわけですが……正統派?? うーん、正統派正統派……ないな、うん。
ドMとして精神的にも肉体的にも虐げられることに興奮してしまう残念女騎士としては、ゲスの極みの欲深領主に借金の方に食べられてしまうのは、むしろばっちこーいだったはずなのですが、カズマたちと過ごす日々に後ろ髪引かれてあれこれ足掻くことに。ある意味カズマに性癖を改造されてしまったと言えるんでしょうか、これ。ドMですら耐えられない言葉責め、精神に鞭打つ行為をこれでもかと乱打してくるカズマがテクニシャンすぎるのか。
この二人、お互いノーガードで打ち合ってお互いダメージ喰らってのたうち回るような力関係なのですが、ダクネスの普段の鉄壁すぎる防御力とは裏腹の、カズマに対する防御力ゼロっぷりは、相性がイイというべきなんでしょうかねえ。

置き手紙一つ残して、カズマたちの前から姿を消してしまったダクネス。接触しようにも、彼女は屋敷に引きこもったまま、連絡すらとってもらえない。じゃあどうしよう。屋敷に侵入してダクネスと接触しよう、というあたりまではまだまともな範囲なのかもしれないけれど、実際やってみると完全に屋敷に襲撃を仕掛け、お嬢様の寝室に押し入り、当のダクネスを押し倒して雰囲気作っちゃう始末。なにしに来たんだ、おいw 
その後の展開もそうなんだけれど、カズマたちのあの用意された舞台そのものをちゃぶ台ひっくり返すみたいにぶっ壊していくデストロイヤーっぷりは、やっぱり痛快ですなあ。中には自分たちで用意した舞台ですら、自分たちで台無しにしてぶっ潰していくケースもあるのだから、ある意味筋金入りである。自由(フリーダム)の意味を履き違えてるww
まあ往々にして引き金を引いてしまうというか、盛大に自分なら地雷を踏んで爆発させていくのはアクア様なわけなんですけれど、カズマたちも最初は制止する側にいてもある一定のラインを過ぎると自分たちも一緒になって地雷フミフミし始めるから、たちが悪いなんてもんじゃない。でも、手段もルールも選ばない、用意されていた手順や流れすらふっ飛ばしてしまうやり方は、どれほど達成困難な目的でも届かないはずの目標でも、手元に手繰り寄せてしまうハチャメチャさで、うんそれが何とも面白い。

さて、ラストで遂にこの作品の真ヒロインである女神エリス様に、最大のピンチが。その正体がカズマに露見し、クズマにバレてしまい、貞操の危機が。あかん、こいつにバレたら悲鳴も挙げられないくらいペロペロ全身舐め回されてしゃぶり尽くされるぞ!!


シリーズ感想