聖剣使いの禁呪詠唱<ワールドブレイク> 14 (GA文庫)

【聖剣使いの禁呪詠唱<ワールドブレイク> 14】 あわむら赤光/refeia GA文庫

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"いざ、剣と魔術の乱舞。日本支局攻防戦!!

「ただいま、エリカ叔母さん」
春休みに入った亜鐘学園を後にし、久々に実家に帰省した諸葉。マヤ&レーシャ同伴の家族団欒や、静乃の祖父から「彼氏の呼び出し」を受けるなど束の間の休暇を味わう。
だがその陰で、六翼会議が次なる一手に動きはじめる――日本支部長駿河安東の拉致。白騎士機関最大の急所を狙い、遂に《炎王》熾場自らが作戦の渦中に現れた。
迎え撃つは日・仏連合の最強チーム!
かつて敵対した二国が手を取り合い、奇策、鬼謀、超次元の防衛戦を繰り広げる。
綴れ、常識を突き破りし連理の秘術!!
剣と炎が入り乱れる緊迫の学園ソード&ソーサリィ第14弾!!"
そういえば諸葉の叔父さんと叔母さん、ずっと諸葉の話には出てきていたものの、実際に登場した事がなかったのか。
そりゃあ、諸葉をこれだけ出来た子に育てた人たちなのだから、立派な人たちなんだろうとは思ってたけれど……叔母さんが外人だってのは予想外すぎるよ!! この二人の来歴については作中では一切話題にはのぼらなかったのだけれど、多分裏設定、というか二人の半生の激動のストーリーみたいなのがちゃんとあるんだろうなあ。決して裕福な暮らしではない、というのは普通の日本人の夫婦ならそういう事もあるんだろうな、と思うだけなんだけれど、片割れが外国人だとよっぽどの紆余曲折の末にここに落ち着いたんじゃないだろうか、と想像が羽ばたいてしまう。まあ過去はどうあれ、今はただの一般人。そして諸葉によっては尊敬する叔父夫婦であるだけなのだけれど。
しかし、最初に親代わりの叔父夫婦の元に連れていったのが、いつもの二人じゃなくてまーやとレーシャの二人だったというのはなかなかの変化球である。でも、レーシャは特に、ナチュラルに場を和ませてくれる存在なので、こういう日常パートではけっこう重宝するんですよねえ。どんな相手でもレーシャは弄りやすいというか。サツキや静乃だと、このケースだと諸葉の親代わりの面前だと色々と畏まっちゃうし、意識し過ぎちゃう場面であろうから、家族の団らんという意味では自然体のまーやとレーシャの方が、馴染むんですよね。諸葉も、久々の帰省ということでリラックスしたいところだったでしょうし。

さて、肝心の六翼会議との抗争だけれど、事此処に至っても未だアドバンテージは向こうに持って行かれたまんまかー。まーやの覚醒など、着実に相手に奪われた主導権を取り返すための手は打ってるのだけれど、それでも追っつかないのはそれだけ相手が上手なんだろうけれど、それでも苦しいなあ。
ぶっちゃけ、今の白騎士機関って中国の師父は前線に立てないしアメリカも戦闘向きじゃなし。ぶっちゃけ、諸葉とエドワードとシャルルの三人で何とかしないと行けなかったわけで、ここでシャルルが痛手を受けたのはちょっと辛すぎる。六翼のうち一人も落とせてない、というのもなあ。よっぽどの大逆転劇が待っていないと、この展開はストレスが溜まるばかりですよ。
そして、目に見える形で白騎士機関と六翼会議がぶつかり合う一方で、のそりと鎌首をもたげるようにどうやら本筋の、本当の黒幕が浮上してきたじゃありませんか。なるほど、熾場さんが敵のボスというには、理性的だし突き抜けた感じがしなかったのはこういうことだったのか。

にしても、あのシャルルの面倒臭さはむしろ仲良くなってきた時のほうがより一層面倒くさいんじゃないだろうか。諸葉、いい加減慣れたのかと思ったら、まだ自在にあしらえるほどではなかったか。いや、可哀想だからもうちょっとかまってあげなよ、というのは他人事だからか。フランス支部のシャルルの部下たちが、慣れきった様子でシャルルを弄って遊んでいるのを見ると、慣れたら扱いやすい人なんだろうなあ、とは思うんだけれど。あれで、食事に誘われて実はめっちゃ嬉しがってた、とかわかんねえよ! 可愛げの塊みたいな人ではあるんだけれど、やっぱり面倒くさいよ!!

シリーズ感想