異世界魔法は遅れてる! 6 (オーバーラップ文庫)

【異世界魔法は遅れてる! 6】 樋辻臥命/himesuz オーバーラップ文庫

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龍人のインルーに襲われた八鍵水明と朽葉初美。インルーの目的は諸国から勇者をさらうこと。転移前の世界での知識をもとに立ち向かう水明だったが、一筋縄ではいかず苦戦を強いられてしまい―。かたや黎二たちは、かつての勇者が使ったという伝説の武具・サクラメントを入手する。その武器はどうやら黎二たちのいた世界の神秘が鍵となるようで…!?解き明かそうとした瞬間、サクラメントを狙った魔将・イルザールに襲われてしまう。窮地に陥る一行を救うため、瑞樹は自らの潜在能力を解放する―!!異世界魔法と現代魔術が交錯する異世界ファンタジー、睡臥より覚める第6巻!
瑞樹、その潜在能力は解放しちゃだめーー!! 想像していたレベルどころではなかった瑞樹の中二病の症状の重さに爆笑してしまった。いや、実際はそう簡単な話じゃなかったんだけれど、黎二くんや水明の反応を見てると、過去の彼女もこれと同じ以上のレベルでやらかしてたわけなんでしょ? これはもう、知られたら生きていけないレベルの重症さだよ! 黎二くんも、そっちの素養は無いにも関わらず、ずっとこの瑞樹と付き合ってきたわけですから、尊敬に値するわー。この三人組で瑞樹が一番のトラブルメーカーだった、というのは何とも微苦笑を誘う関係で。でも、黎二も水明も3割と1割の確率でトラブルの原因になってたわけだから、三人して随分と賑やかなコンビだったんだなあ。ただ、役割分担もできていて、何より実に楽しい時間を共有している関係だった、というのは今回のエピソードを通じて何となく実感できた。水明がこの二人のことをどれだけ特別に思っているのかも。
すなわち、黎二くんと瑞樹こそが水明の逆鱗でもあるんだよなあ。件の怪しい動きをしている連中、普遍の使徒か。とりあえずの狙いを黎二に定めつつあるけれど、さてそれが地雷になるのか否か。今のところ、召喚された勇者の中で黎二だけが圧倒的にド素人で力がないんだよなあ。その分、白紙のキャンバスのようなものでここからいくらでも積み重ねることが出来るキャパがある、ということでもあるんだろうけれど、何より勇者の力の源泉となる女神の存在からして、どうも胡散臭いことからして女神サイドに振れるにしても普遍の使徒たち反女神勢力に振れるにせよ、嫌なカタチに塗りつぶされかねない可能性が高まっているだけに、本人知らないところで難易度がヤバイことになってるなあ。

冒頭からの水明とインルーの戦いは、実は今までで一番の圧倒的強敵だったというのもあってか、かなり見応えのある攻防だったけれど、やっぱり水明くんって現代魔法使いとしてもちゃんと超一流だったのか。当人の自己評価がせいぜい中堅どころ、というあたりどうにも信用出来なかったというか、彼の評価基準となってる魔術師としてのエピソードを聞いてると、これで中堅どころなら現代魔術師ってトップレベルとなると神様と変わんないんじゃないの!? と思ってしまうレベルだったので、ちと安心した。いやそれでも、頂点クラスは本物のバケモノ揃いのようだけれど。

しかし、リリアナは本当に良いキャラになったなあ。いい具合に引っ掻き回してくれまする。何気にイイ性格してるじゃなぁいw

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