スクールライブ・オンライン 7 ラストマン・スタンディング(前) (このライトノベルがすごい!文庫)

【スクールライブ・オンライン 7.ラストマン・スタンディング(前)】 木野裕喜/hatsuko このライトノベルがすごい!文庫

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誰もが待ち望んでいた“3R”へのVRシステムの導入確定に沸き立つ栄臨学園。だが陰では、命の保証さえない非合法な脳開発実験が進行中だった。計画を阻止すべく、立ち上がる零央率いる“心の欠片(フラグメンツ)”と仲間たち。向かうは、学園史上最強のギルト“高天原(セレスティア)”。ただその前にクリアしなければならない問題が山積みで―。全校生徒の未来を賭けた、決して負けられない戦いが今、始まる!MMORPG×近未来学園、リアルとゲームが交錯する大人気シリーズ、クライマックス突入!


スクールライブ・オンライン 8 ラストマン・スタンディング(後) (このライトノベルがすごい! 文庫)

【スクールライブ・オンライン 8.ラストマン・スタンディング(後)】 木野裕喜/hatsuko このライトノベルがすごい!文庫

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命の保証さえない、非合法な脳開発実験。それを阻止すべく立ち上がった零央率いる“心の欠片(フラグメンツ)”と仲間たち。第一の関門、レグヌム城を落とした彼らを迎えたのは、盟友剛田からの宣戦布告―「“無敵艦隊(アルマダ)”はヴァストゥーク城を攻め落とす」―だった。攻城戦終了まで、残り時間30分!零央は、実験中止の鍵を握る最強ギルド“高天原(セレスティア)”を落とし、学園の平和を守れるのか!?MMORPG×近未来学園、リアルとゲームが交錯する大人気シリーズ、いよいよクライマックス!
やはり沙耶は、超肉食系素直クールでグイグイ来る方がおもしろ可愛いのよねえ。記憶が欠落している状態の彼女はホント味気なかったですから。ともあれ、ラストを飾るのは幼馴染二人組。幼馴染大勝利ですよ、良かった良かった。
最終決戦は一気読みだったのですが、すぐに協力してくれるかと思っていた「“無敵艦隊(アルマダ)”」と「淑女の社交場」が中々動かなかったのには焦らされましたけれど、彼らもギルドメンバーを抱えている以上、感情だけで突っ走るわけにはいきませんからねえ。学生だからこそ、将来のことは考えないといけないですし。
だからこそ、最後にキッチリとリスクとリターンを兼ね備えた、ちゃんと言い訳できる状況を揃えてみせた零央には頷かされました。いや、前巻のラストにはどうすんだこれ、と思わされましたけれど。
まあ勿体ぶってくれた分だけ、剛田先輩と美作先輩の大暴れには大満足でしたけれど。最終決戦だけあって、みんなに見せ場がありましたが、この二人のトップはかなり派手な活躍で持ってってくれましたからねえ。
その分、色んな意味で次世代の若手たちが割を食ってましたけれど。次の世代、悲惨なことになるんじゃないだろうか、これw
個人的には一番地味ーなところで、一番凡人枠でひたむきに頑張っていた瀬川先輩が報われたのが感慨深い。一番イイトコロでこれまで出来なかった領域に到達し、なおかつずっと届かなかった想い人に気持ち届けられたんですからねえ。
まさかの剛田先輩大勝利も然ることながら、この二人の一番報われなさそうな男前二人の掴んだ栄冠には涙ちょちょぎれるものがありました。よかったのう、よかったのう。
ってか、剛田先輩ってもっと厳ついジャイアンみたいな姿思い描いてたのに、デカイとはいえ割とイケメンじゃないですかー、このリア充め。

しかし、結局この一連の悪事を働いてきた会社の人間は一切出てきませんでしたね。あくまで大人の世界はそちらで解決してもらって、学生は学生レベルで現場の被害を食い止めるためにやれることをやる、というスタンスは、ちょっと被害の実感を得られないことや洗脳とかこれ絶対バレるやろ、みたいな展開もあってか、どうしても危機感を抱けないものがあったんですけれど、学生の自分たちの出来る範囲で、というのは変な方向に風呂敷を広げずたためる範囲でやった、という意味では堅実であったのかなあ。収集つかなくなるよりかはましか。
火西先輩の件は、どうにもこうにもあの好漢を敵対勢力に置き続けるための無理矢理感半端なかったですけれど。

ともあれ、主要メンバーだけじゃなく、大量のキャラを動かしてなおかつ最後まで責任持って動かしてみせたのはお見事。ちゃんと、みんなのその後までエピローグで描ききるあたり、沢山の人達を描いて動かすの楽しかったんだろうなあ。
瀧先輩は、あれ零央に勝るとも劣らないヘタレだと思うぞ、うん。概ね彼女のヘタレが大本の原因だったような気がしないでもない。
なんにせよ、コメディな掛け合いのノリの良さも、手に汗握る燃える展開も、実にここちの良い良作でした。

シリーズ感想