踊る星降るレネシクル 6 (GA文庫)

【踊る星降るレネシクル 6】 裕時悠示/たかやKi GA文庫

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瑞貴は星霊「陰月の咲夜」を倒して消滅した。
なななは石になった人々を救うため、剣へと姿を変えた。
すまるはベツノカの結界のために生け贄となった。

三人の少女がいなくなって半年、ミカホシは大きく様変わりした。
結界の効果で人々は闘争心を失い、ランカーバトルも廃止されてしまう。

ひとりぼっちになったレンヤは、三人を甦らせるため「祭り」の準備を始める。
かつての個性を失ったランカー達に彼の声は届くのか?

「こんな自分を好きになってくれた連中を助けるためなら、俺は悪星になる」
新章開幕、ハイテンション学園ストーリー第6弾!
すまる、生け贄になって封印されたのに精神だけレンヤにくっついてきて、しゃべるしゃべる。絡む絡む、まとわりつくまとわりつく! おい、生身の時よりウザいんじゃないのか!?
瑞貴となななを見習ってちっとは大人しくしてなさいよ、この娘はもう本当に。それにしても、レンヤもレンヤだよ。なななを芸人呼ばわりしすぎだ。違うから、芸人違うから。そりゃもう切れ味タップリすぎるコントの達人だけれど、あれは素だから。芸じゃないから。そしてなにより、彼女のツンデレは至宝なのだ。古今東西、あれほど見事なツンデレの執行を未だに私は知らない。
そんな彼女も今は剣となり沈黙を続けている。瑞貴に至っては安否不明のままだ。いや、安否不明というのはお為ごかしだろう。事実上、彼女は死んでいる。死んで、欠片も残らなかった。
その身を犠牲にして皆を助けたななな、その身を焼きつくして、その想いを燃やしつくして勝利し、消えていった瑞貴。それに比べてすまるさん、一人だけでしゃばりだよぅ。もうここはもうふさんにメインヒロインは譲りなさいよ。もう親公認の中なんですし、大人しく譲りなさいよー。
とか言ってるうちに、一人さっさと復活してしまったのですが。ちっ、そのまま封印されていればよかったのに、とか思っちゃダメですか?

平和平和、誰もが闘う意思をなくし、個性を潰して平穏の中に沈み、穏やかで何の波もない日常がんがれるようになったミカホシ。でもそれは記憶を操作され、精神をいじくりまわされ、洗脳によって訪れた平和だ。そんな平和が尊いのか。個人個人の心を弄くって、都合のいいように改変して作り上げた平和は尊ばれるべきなのか。
納得のいかないレンヤは、市外に出ていた僅かな仲間、市内で同じく精神操作から逃れた僅かな友人たちとともにこの平和に対抗するための方法を探しだし、その為に今は個性を喪われて日常の中に埋没しているミカホシランカーたちを一人ひとり訪ね歩いていく。まるで反転して異様な有様になってしまっているモノも居れば、まともな社会性、常識を手に入れ真っ当な人間として過ごしている人もいる。それぞれに、彼らも今を生きている。そんな彼らをだが否定すること無く、しかし訴えかけていくレンヤの行程に主人公らしい派手派手しさはない。地味で不毛にも思える黙々とした行脚であった。
だが、だからだろうか。その切々とした行脚だったからこそなのか。彼に懇願されたミカホシランカーたちはその場へと集まってくる。
新たな祭りの地へ。再び開かれる闘争のステージに。闘え、闘え、心のままにおのが魂を解放しろ、という無業の叫びに導かれるように、誘われるように。
そう彼らこそ異形異端のミカホシランカーたち。頭のオカシイ、存在自体が狂っている闘争本能の塊達。これぞお祭り、これぞ祭典。熱い熱いランカーバトルの開幕にして、ミカホシの集約たる決戦のはじまりなのだ。

と、まさにクライマックスの火をつけたところで……またぞろ8ヶ月くらい開いてまだ次巻出てないんですよねえ。別に次が出るまで読むの待ってよう、と積んでいたわけじゃないのですけれど、なかなか焦らされてますなあ。
とりあえず、自分は圧倒的に瑞貴派です、それだけは揺るがないっ。

シリーズ感想