魔法少女育成計画 episodesΦ(エピソーズ・ファイ) (このライトノベルがすごい! 文庫)

【魔法少女育成計画 episodesΦ】 遠藤浅蜊/マルイノ このライトノベルがすごい!文庫

Amazon

第一作『魔法少女育成計画』から『ACES』までに登場した、シリーズを彩る何十人もの魔法少女をぎゅぎゅっと詰め込んだ短編集第2弾!少女達の知られざる活躍に、平穏かつコミカルな日々、本編で発生した事件の思いもかけない裏側まで、見逃せないエピソードをどかんと11編収録しています!『魔法少女育成計画』の世界にどっぷりと浸りたい方必携のこの一冊、ぜひ本編と合わせてお楽しみください!
だ、駄目だ。魔法少女、あんまりにも沢山いすぎて本編参照しながらでないと、この娘誰だっけとか、覚えていてもどういう活躍をしてたんだっけ、と思い出せない。まだ、最初の短編集だと対応作が少なかったからなあ。
意外と、偽魔法少女(?)の魔法少女戦隊は属性色分けがしてあるせいか、ちゃんと覚えられていたのが何ともはや。
でも、やはり死亡退場した魔法少女たちのエピソードは、在りし日の平和な日常編だけに今回もグッと来るものが多かった。特に、最近の作品は前のめりに自分のなすべきことを貫いて死んでいく娘たちも多かっただけに。
一方で、後日談として生き残った娘たちが喪失感を抱えながら、再び訪れた日常を過ごしていく様子も胸を打つんですよねえ。ふとした瞬間に自覚する欠落に影を落としながらも強く生き続ける人もいれば、自分の行動によって命を落としてしまった少女たちを思い、後悔に苛まれる娘もいる。
在りし日の少女たちの輝きと、その輝きの喪失によって訪れた虚、それを踏まえて悲しみを乗り越え、寂しさを生き残った者たちで共有しながら先へと進んでいく。前日譚と後日譚の描き方としては、前回の短編集もそうでしたけれど、威力タップリなんですよねえ、このシリーズ。生き残った娘たちも、もう居ない娘たちも、もっともっと好きになることが出来る。
しかし、その中でもやはりスノーホワイトのそれは、群を抜いているというか、際立っているというか。彼女の生き様は激烈でありながら、地に足がついていて、いやはや凄いわ。

一番好きなエピソードは、あれですね。魔法少女として役に立たない能力を持ってしまい、立場的にも日陰モノとして扱われ、色々な意味で瀬戸際を歩いてかつての魔法少女になった頃の目の輝きを失いながら、集って愚痴を言い合う四人の魔法少女たちによる、思いもよらぬ人助け、魔法少女の初心に帰るような役に立たない能力を駆使しての、人命救助。こういうの、好きだわ。
あとは、袋井魔梨花さんの空気読むスキルでしょうw バトルジャンキーとして、戦闘狂の集まりである魔王塾ですら追い出されたアウトサイダーの彼女の、意外な社交性。そうか、変身を解いた同士の最初の遭遇でスノーホワイト、ガチで袋井さんに気づいてなかったからあの対応だったのか。あとで、名前聞いて正体に聞いて飲んでたもの吹き出すスノーホワイトさんw あの鉄面のスノーホワイトに飲み物を吹かせるなんて、さすがだぜ袋井魔梨花。
いやなんか、マジでこの二人、懇意になりそうでちょっとウキウキしてる。

さあ、アニメ化も近づいてこっちもワクワクですよ。どれほどの阿鼻叫喚の地獄絵図が繰り広げられるか、視聴者の悲鳴が鳴り響くのかを想像するとw

シリーズ感想