その無限の先へ (3) (MFブックス)

【その無限の先へ 3】 二ツ樹五輪/赤井てら MFブックス

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トライアルダンジョンを最速クリアし、一躍冒険者からの脚光を浴びるツナとユキ。
彼らはレストランで食事をしたり、ファッションセンターに行ったり、あるいは駅前を探索しながら、外の世界とは違う迷宮都市の日本じみた文化を目の当たりにする。
そして、ダンジョンマスターと邂逅するツナとユキ。
ユキは最速クリアのボーナスとして、女の子に戻ることを願う。
対してダンジョンマスターから出された条件は、五つの試練をクリアすること――。
一つ目の試練は『新人戦』での勝利。そして相手はトップランカー<朱の騎士>!?
新人戦に向け仲間を探す二人の前に、実力は確かだが問題を抱えたサージェスが現れる。
『つまり私は、肉体的、精神的な痛みを感じる事に喜びを感じるド変態という事ですね』
Web版で人気の変態紳士がついに登場! 無限に続くダンジョンコメディ第三弾!!
でーーーたーーっ!! ついに出ました、最強の変態紳士サージェス。いや、彼変態とは言ってもドMというだけで、それ以外に関してはマジで礼儀正しいジェントルマンなんですよね。勇気があり決断力があり判断力も鋭く、思考も早く思慮も深く気配り上手で婦女子に優しく同性にも慕われ頼みにされるような、ほぼ完璧に近いジェントルマンなんですよ。
ただし、ドMだ!
いやマジでビジュアルがスーツ姿が決まってるガチにイケメンだったので驚いたんだけれど、そうだよなあ、サージェスってこのくらいはカッコいいんだよなあ。
だからこそ、ページめくった途端に現れたサージェス第二形態には文字通りひっくり返った、仰け反った!! 物理的に遠ざけたわ!!

股間を光らすな!!!!!

あかん、もう思い出しただけで笑いがこみ上げてくる。このドM、恥辱攻めを特に愛するドMであって、すぐに脱ぎたがるんだよなあ。それでも、まだこれで本領発揮していない、という時点でもう笑いが止まらん。
彼の必殺スキルが決まったときの絵面を想像すると、それだけで横隔膜が痙攣するww
やっぱり、サージェスのキャラは強烈だよなあ。今後、仲間となるキャラクターはどんどん出てくるのだけれど、その尽くが大体にしてアレな感じな個性的なキャラばかりなのだけれど、やはりサージェスが最強だよなあ、うん。
これで戦力としても、トップアタッカーとして絶体絶命の危機を何度もぶち抜いてくれる頼もしい戦力なので、今後の活躍にはこうご期待。

とりあえず、トライアルダンジョンをクリアして、新人戦に参加するまでの間の日常編、という感じなのだけれど、迷宮都市のファンタジー世界にあるまじき高度に進んだ未来都市じみた本当の姿や、ユキの女の子に戻りたいという願いにダンジョンマスターが課した試練など、色々とイベントはあるんですよね。重要なのは、ダンマスという人物の本性か。彼の善悪を超越した、一つの願望にすがりつく生き様というのは今後の展開にも大きく作用してくる要素ですからね。まあ、基本的には信頼できる味方となる人物なのですが。
笑ってしまうのは、ファンタジー世界にありながら現代の日本よりもさらに文明的に進んでいる迷宮都市の異様さを、ツナが初めて体感するイベントを、渡辺綱の初めての風俗! というイベントに被せてしまったところでしょう。その存在を知った途端、迷いなく即座にクーポン券を握りしめて飛び出していくあたり、すげえなあ、と感心するところなのですけれど、本来迷宮都市の本当の姿に度肝を抜かれる場面でありながら、いや実際驚いてはいるのですけれど、それよりも意識が完全に下半身に向いているので、途方も無い広さも交通機関の発展や複雑さも、なかなか現地に辿りつけないという焦りの方に還元されて、ある意味スルーしちゃってるんですよね。そんなにゾクフーが大事かwww ツナ、一生懸命すぎる。
こんなときに限って知り合いの女の子、この場合はクローシェに出会ってしまうタイミングの良さ。頭の中は完全にゾクフーとそこのおねーちゃんたちに埋め尽くされながら、世話好きのクローシェが構ってくるのを絶妙な話術で行く先を聞かれたり、案内を申し出てこようとするのを回避しようとする、この必死さwww
いやもう、頑張れw
そのオチのまた、笑ったこと笑ったこと。「これはひどい」。トライアルダンジョン最速クリアの伝説を打ち立てて有名になっていた最中に知れ渡ってしまったこのスキャンダル。物凄い燃料投入である。

そしてパンダ。
パンダ率高いんだよなあ、この作品。パンダ率ってなんだ、って思われるかもしれませんが、登場人物の総数におけるパンダの率である。ってか、パンダって動物であってモンスターではないんですよね、確か。もう動物とかモンスターとかあんまり関係ないんですけどね、この世界だと。
ウェブ版読んだ時にひっくり返って爆笑したのが、ツナたちのトライアルダンジョンクリアの動画を放送した特別番組で、ミノタウロス戦の解説でミノタウロスが登場したシーンだったんですよね。
いや、笑ったのはもう爆笑してしまったんだけれど、それ以上にこの作品の世界観の特殊さ、異様さを固定観念ごとぶち破られたのもこのシーンだったのです。ゴブリンのゴブタロウや吸血鬼のヴェルナーなど、本来モンスターのはずの存在がギルドで働いている時点で、モンスターも普通に人間と同じ知性を持ち普通に迷宮都市で暮らしている存在なのだ、という認識はあったものの、まだ固定観念の側に縛られてたんでしょうね。
迷宮都市で暮らしている、という意味をちゃんとわかっていなかった。それを、あの一時的にミノタウロスとして戦っていたブリーフタウロスさんの登場がぶち破ってくれたんですよね。
だからと言って、あとのパンダパンダパンダパンダなあれこれは、それはそれで「なんじゃそりゃあ!!」になるんですけれど。
それに、モンスターが冒険者になることも珍しくない、という話はまたこれも後々大きく関わってくるものでしたしね。

にしても、この作品、本当に絵面が色々と酷いというか、インパクトがありすぎるよなあ。猫耳さんところのクランリーダーのスキンヘッドサングラスのいかつい姿にうさ耳をつけて語尾が「ぴょん」とか、ある意味テロじゃないのか!?
それ以上に、今回に関してはサージェスのそそり立つアレが凄すぎましたが。イラスト、ユキの目にそそり立つアレが映っちゃってるんですけど!! アウト! それはアウト!!
でもやばいなあ、今からアーシェさん戦が楽しみすぎる。これはこれでめちゃくちゃ熱い戦いな上に、やはりサージェスのアレが初お目見えですからなあ。楽しみ楽しみw
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