俺、ツインテールになります。 11 (ガガガ文庫)

【俺、ツインテールになります。11】 水沢夢/春日歩 ガガガ文庫

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死の二菱の隊長ティラノギルディを倒し、奪われた属性力を取り返した総二は、真の究極のツインテール・アルティメットチェインへと到達した。それは、愛香たち仲間の支えがあったからこそ。
総二はそのお礼と皆に心配をかけたお詫びに「一人一つずつ何でも願いを聞く」ことを提案。どんな願い事をするか全員がけん制し合うなか、ある一人が「みんなで旅行に出かけたい」と願い、ツインテイルズ一同で温泉旅行をすることに。
温泉という舞台を活かし、ツインテールではなく“女の子そのもの”にもっと興味を持たせようと、愛香たちは決意。次々に迫る女体を前に、総二は……!?
一方、総二たちの世界へ侵攻しているアルティメギル部隊は、他の世界からの増援もなく孤立無援の状態にあった。撤退などできない。せめて最後は華々しく散るかと達観し始めた時、一体の美しい女性型エレメリアンが現れる。その可憐さに翻弄される戦士たちだが、彼女は自分の正体を隠し、邪悪な企みを胸に秘めていた――。
襲来する乙女の裸体。
厳かに降臨する四頂軍最後の一隊・神の一剣(ゴー・ディア・ソード)。
新次元の攻防が今、幕を開ける!!
なんか最近、トゥアールの性欲と変態性が総二よりも愛香に向けられる頻度というか濃度が高くなってる気がするんですがw
前は、もっとシンプルに総二に襲いかかって愛香にぶん殴られるという流れだったのに、最近わりと愛香のど突かれることにも喜びを感じているようなあかん素振りが……。それだけじゃなく、愛香に直接セクハラするようなことも多くなってきましたし。わりと深刻に愛香の貞操の危機なんじゃなかろうか。
危惧されていた、ツインテール愛が強すぎて総二の男性としての性欲がひどく薄いものになってるとか、女性への性的な感心がなくなってきている、という件に関しては、どうなんだろうこれ。女の子たちの裸に対して、慌ててはいたけれど、ドキドキしていたり興奮していたかというとまだまだ怪しいところなんだけれど、反応があっただけまたマシになってきてるんだろうか。いやそれよりも、女性陣の恥辱心の無さの方が問題なんじゃなかろうか、という皆様の堂々っぷりなんですけれど。愛香が一番マシに見える。蛮族がマシってどういうアレなんだろう。慣れるとさり気なく一番ガンガン行ってるのも蛮族でしたが。それよりも、恋香さんが構わなすぎだろう、というところなんですけれど、この人も結局相当ぶっ飛んでるんだよなあ。妹が好きすぎて引っ込んでるだけで、何気にこのお姉さんも蛮族性を十分備え持ってるんじゃないか!? もしかしたら、いざとなったら妹よりもバーサーカーなんじゃないのか!?

シリーズも二桁になってきてから、ようやく仲間内でリスペクトし合う展開になるのは、遅いとは言わないけれどそれだけ相手をする敵のアルティメギルのキャラが濃かったから、とも言えるんですよね。心胆照らしあい、信念をぶつけあい、理解し合い、友情すら交わし合うのはいつだってアルティメギルのエレメリアンが優先だったので、まず対するエレメリアンたちとぶつかり合うためにこそツインテールズ同士は個々に成長、革新を繰り返していたので、意外と仲間内で喧嘩するようにぶつかり合うことは少なかったんですよね。
それが、今になって仲間内の関係性を発展させる流れになったのは、それが必要だったというだけではなく、それが出来る余裕が生まれたという意味でもある、今回の敵である神の一剣のエレメリアンがこれまでの連中と違って、リスペクトし合うような相手じゃない、という事でもあるからなんですよね。
でも、それってちょっと寂しい。
エレメリアンたちの、あの素晴らしい生き様と真っ向からぶつかり合うからこその盛り上がりが、このシリーズの醍醐味でもありましたからね。それに関しては、神の一剣は期待できなさそうですし。
或いは、唯乃や今も修行しているスワンギルディ、そして愛すべき残党たちにこそ、あのエレメリアンの矜持を期待するべきなのかもしれません。連中にこそ、頑張って欲しいなあ。
ちょっと嬉しかったのは、イースナがプテラギルディのことを忘れてなかったことですか。彼の遺した想いこそが、イースナをダークグラスパーからブラックとして生きるように送り出してくれたものでしたからね。彼女の迷いを晴らすのに、イエローの友情だけではなく、プテラの言葉がちゃんと後押ししてくれたのが、あの生き様と散りざまに感動した身としては、やっぱり嬉しかったのです。

シリーズ感想