イレギュラーズ・リベリオン 3.偽りの姫君 (GA文庫)

【イレギュラーズ・リベリオン 3.偽りの姫君】 尾地雫/おちゃう GA文庫

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聖騎武祭を目前に控えた第29部隊は、帝都に向かう海路上の中継都市、ジェノバに到着していた。
合同訓練のために他校の騎士学院を訪れたはずだったのだが――

「ここは楽園やぁぁぁぁぁぁぁ! ! 」

海に歓楽街にお祭りと浮かれ気味のハンティスたち。しかし、賑わう港町で今は亡きかつての戦友の名、
『リース=リガルジェント』を名乗る少年と邂逅する。そして、その少年との出会いは、過去の因縁に連なる新たな事件の始まりに過ぎないのだった……。かつての最強部隊が揃い、悪しき因果を打ち破る。
王道バトルファンタジー第三弾!

「第00部隊、一時再結成だ」

前回ラストにリースらしき登場人物が出てきた時は、再生魔人とかクローンとかが連想されて、リース一体何者なんだ、と戦々恐々としたのですが、実は死んだはずの元親友がラスボスでした展開ではなかったのは良かったというか安心したというか。あのリースとの友情が嘘っぱちだったとすると、それはそれでショックでしたしねえ。未だに、リースの存在はハンティスをはじめとしてかつての第00部隊のメンバーにとっては掛け替えのないものとして思い出じゃなく、現在進行形の頑張りとか意欲の基になっているようなものですし。
でも、新たに現れたリースがあのリースじゃなかった、ということはやはり本物のリースはあの時死んでたということなので、それはそれでじんわりと来るものがある。
でも、ここで彼の正体があっさり明らかになったのは……。いやでも、リースにしても今回出てきた彼女にしても、出自のわりにえらい無責任に放って置かれてるなあという印象。それほどに価値の無い存在なんだろうか。当人の意思関係なく利用のしようはいくらでもあると思うのだけれど。
しかしまあ、ハンティスはもうちょっと思慮を持って行動しないと、軽率な行動が多すぎるよ。女性関係に関して。サヤのことが好きなはずなのに、他の子に気を持たせるような行動をするのはマロンをはじめとして可哀想ですよ。八方美人よりたちが悪いかも。なにしろ、ハンティスにその気ないもんなあ。それでいて、希望を持たせるようなことをしてしまっているのだから。サヤもサヤでハンティスが自分を好きであるという優位に甘えている節があって、グズグズしているハンティスに自分自身もそこから動かずイライラしている風なのがなんとも。まあサヤに関しては、ハンティスからなんとかしやすいようにちゃんと誘導を試みているので、完全に受動になってしまっているというわけではないのですけれど、青信号同士でお見合いしているのはさすがに焦れったい。
ムスを見習いなさいよ。
ってか、ムスくん、上手くいったってどこまで上手くいったんだよw

チーム戦の方も、現行の第29部隊よりも明らかに昔の第00部隊のチーム連携の方が上手く行っている、というよりも発揮できる力の桁が違いすぎてるんですよねえ。息の合い方もバッチリだし。
マロンだけは回復魔法系統を含めてなかなか突出したものが芽生え始めてはいるようなのだけれど、他のメンツがなあ……。
もう一度第00部隊結成した方が、話も動きそうなのがなんともはや。

一巻感想