うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。4 (HJ NOVELS)

【うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。4】 CHIROLU/景 HJ NOVELS

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ラティナの一途な想いを前に、保護者も色々と決断の時!?
夜祭りの日に愛する養い子のラティナから「父親の代わりだと思ったことなんて無い」と宣言されてしまった凄腕冒険者の青年デイル。
可愛いうちの娘の思わぬ反抗期(?)に激しく落ち込むデイルだが、兄貴分であるケニスとのやり取りの末、遂にラティナの言葉が示す本当の意味に気づく。その結果としてデイルが起こした驚きの行動とは!?
一方、ラティナは幼い頃からの友人であるルドルフから「好きだ」と告白され、こちらも大混乱――!?
保護者と養い子だった二人の関係性にも大きな変化が訪れる、大人気アットホームファンタジー、第4幕!
ぐはぁっ!!(喀血
こ、この野郎。この野郎、ううう……。ラティナにはねえ、幸せになってほしいんだよ。こんなイイ子が幸せになれないなんてあっちゃいけないんだよ。本当の気持を押し殺して笑ってほしくはないんだよ。
だから、彼女の想いが叶うというのは素晴らしいことなんだけれど、それはそれで置いておいてデイルは許さん!w
しかし、まだまだちっちゃい女の子だと思っていたラティナがいつの間にかこんなに大きくなっちゃってたんだなあ(体の一部分含む)。デイルが戸惑うのもわかるんですよね、彼からすればラティナはずっと拾った時の印象で焼き付いているわけで、それはむしろ読者のほうが共感できるかもしれない。とんとんと流れていく作中の時間の中でどんどん成長していくラティナのこころと体の成長に置いてけぼりにされていたのは、デイルだけじゃないんですよね。だからこそ、この巻は事実と感覚のすり合わせが重きをなしていたと思うのですが、デイルの野郎逃げやがったwww
ラティナもどうしたって「良い子」で居ようとする子で我慢しがちな性格をしているのを考えると、周りの人たちのお節介というのは必要不可欠だったんだろうなあ。お節介といってしまったけれど、めちゃくちゃ慎重に気を使いながらの忠言だったり指摘だったので、ほんとデイルもラティナも人との繋がりという意味では本当に恵まれているんですよね。その関係は彼女たち自身の人となりによって構築された財産とも言えるのでしょうけれど。
でも、考えているとこれだけ温かな関係を、魔人族であるラティナは寿命の差というどうしようもない運命によって失う覚悟を強いられ続けてきたんだなあ。そう思うと、彼女が幸せの絶頂の中で覚悟と諦めを思わず投げ捨ててしまい、「選択」してしまったのも無理からぬ事なんだろう。幸せであるからこそ絶望し、悲しみを覚悟しないといけないなんて、悲惨すぎるじゃないか。
でも、これだけ大事にしている街の人達との家族と言って過言ではない温かな関係がいつか寿命の差によって潰えることを覚悟しながらも、それでもデイルだけは諦められなかったということはラティナの想いの深さを思い知らされたようで、これはもう仕方ないけれどデイル死ねww
とんずらこきやがったデイルに比べて、ルディは偉かったよ。この少年の器はフラれたあとにこそ示されたんじゃなかろうか。自分の告白の落とし前をつけたとも言えるし、それだけ彼も一途な思いだったんだよなあ……未練がましいとか言うなよぃ。
くそぅ、デイル許さんw
この男、あれだけラティナのこと可愛い可愛いと溺愛しながら、いざラティナが子供じゃなくていつの間にかちゃんとした女の子に、女性になっていたことを認識した途端、というかちゃんと彼女の気持ちを受け入れて、自分の気持を変換しなおしたあとの、この男のラティナかわいいかわいいが完全に子供の愛らしさに対するそれじゃなくて、この女めっちゃ可愛い、の方に移り変わってて、まさにこの野郎! 色魔め、変態め、おのれー。
お互いがお互いのことを好きすぎて、イチャコライチャコライチャコライチャコラ。
とりあえずあなた達、居候の身でベタベタしすぎである。さっさと自分の家を確保しなさい。

ラティナとデイルの関係も、魔王関連のお話も大転換を迎えた第4巻でしたが、否応なく魔王の影が迫った今、ついにタイトルに相応しい展開が待っているのか。
それはそれとして、大きくなったラティナもやっぱり可愛いよ、ラティな可愛いよっ。

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