異世界修学旅行 4 (ガガガ文庫)

【異世界修学旅行 4】 岡本タクヤ/しらび ガガガ文庫

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修学旅行の最中、突如中世ファンタジー風異世界に飛ばされた沢木浩介たち二年一組の一行は、王女プリシラとともに、異世界での修学旅行を続けながらクラスメートを探し続けていた。

巫女の神託に従い、大海原のど真ん中を目指すことにした一行は、船を手に入れるために港町を訪れた。浩介たちはそこで、エルフが住むという幻の島の噂を耳にする。その島はこの近海にあると昔から伝えられているが、その場所は定かではなく、遭難した船乗りが嵐の中にその影を見たというようなあやふやな噂が伝わっているばかりだった。
「ほーん、これ船が遭難するフラグってやつじゃろ?」
案の定、伝説の島に辿り着いた浩介たちを待ち受けていたのは、ファンタジー感満載のエルフたち……だと思いきや?
「ここがエルフの島?」
「HAHAHA、違いマース。偉大なるユナイテッドステイツオブアメリカデース!」
幻の島を舞台に、浩介たちとプリシラ、島に住むエルフ(?)たち、そして異世界の影で暗躍する生徒会までをも巻き込んだゆるい騒動が幕を開ける!
異世界を漫喫しまくる修学旅行生たちの異文化コミュニケーションコメディ、第四弾!
ちょっとちょっとちょっと、全裸の人の出落ちに懸ける意気込みが凄まじすぎて笑いが止まらないんですけど。登場から退場に至るまでのシーン、今までと段違いすぎるインパクトで、これまでかなり蔑ろにされまくってたのがそんなにショックだったのかと思いながらも、見事に伝説になってみせたのは見事としか言いようがない。未だにシーンを思い描くと思い出し笑いしてしまう。あの場面のイラストが欲しかったような、いや無いからこそ光景がありありと思い浮かんでしまうんじゃないか、という葛藤がw
さて、次に浩介たちが向かったのは僅かな伝承にだけその存在が垣間見えるエルフたちが済むというDASH島……たどり着いた島の海際にそそり立っていたのはニューヨークに佇むあの有名すぎる女神像だった。
そう、DASH島はアメリカだったのだ!!
って、ここでいきなり猿の惑星ネタをぶっ込んでくるのはズルいよ! あとすみません、島の名前はDASH島じゃありませんので。でも、TOKIOネタをやられてしまうと、DASH島とかどうしたって言いたくなるじゃないw
アイドルがバンド活動よりも農作業に勤しむ昨今、プリンセスだって畑を耕して何が悪い。そう、手にマメをつくりながら額に汗して働く労働の喜び!! そして、切り拓いた土地は自分のものになる。まさに墾田永年私財法にハマってしまうプリンセスプリシラ。今までひたすら遊び倒していたプリシラは、わりと初めてプリンセスらしい仕事をしていた新鮮な印象の強いこのDASH島回。ふざけてはいても、ここできっちりエルフたちと外交チャンネルをそつなく繋いでいる様子など見ても、この姫様一応やり手だったんだよなあ、と再認識。修学旅行を引率して各地を遊び回っているプリシラだけれど、各地で食わせ者っぷりを見せ続けているわけだから今更といえば今更なのだけれど。
今回はハイファンタジー宝田と万能ギャル仲村渠がメンバーに参加しているせいか、ほぼこの二人が牽引していた気がするんだけれど、プリシラが毎回イベント参加メンバーを事前に絞るのは何気に増え続けるキャラクターを事前に整理して動きやすくするという意味では上手いことやってるなあ、と改めて思った。これ、普通は人員整理するにしてもストーリー展開で絞らにゃならんのだけれど、本作の場合プリシラが堂々とメタ的なこと言いながら大々的にメンバー選定してしまうので、楽に見えると言えばどうなんだけれど、何気にこのノリ難しいと思うんだよなあ。
ただ、相変わらず委員長の綾ちゃんがメインヒロインに関わらず、圧倒的に目立てないのだけれど。モブモブと誂われる浩介より目立ててない気が毎回していたのだけれど、今回は島の上陸メンバーからもハズレてしまいましたからねえ。
対抗メンバーとして生徒会の暗躍が相変わらず続いているけれど、間違いなくポンコツ臭が漂ってきているので、そもそもこっちのメンバーに伍する個性、変態性、キャラの濃さがちゃんとあるんだろうか。生徒会長はなかなかいい意味で酷そうだけど、ヌルい設定だとハイファンタジーが先に蹴散らしてしまいかねないぞw

シリーズ感想