ストライク・ザ・ブラッド16 陽炎の聖騎士 (電撃文庫)

【ストライク・ザ・ブラッド 16.陽炎の聖騎士】 三雲岳斗/マニャ子 電撃文庫

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第二部“終焉篇”開幕!  世界最強の吸血鬼よ、覚醒せよ!
瀕死の姿で、極東の“魔族特区”恩莱島の浜辺に流れ着いた少年、暁古城。記憶をなくした彼を迎えに来た修女騎士の少女、香菅谷雫梨は、古城の正体が世界最強の吸血鬼“第四真祖”であり、自分はその監視者だと告げる。吸血鬼としての能力をほとんど失ったまま、雫梨たちと共に、攻魔師の修行を開始する古城。訓練のため恩莱島の地下迷宮に向かった彼らは、そこで奇妙な幽霊と遭遇する。その美しい少女の幽霊は、銀色の槍を持ち、古城を先輩と呼ぶのだが―!?世界最強の吸血鬼が、常夏の人工島で繰り広げる学園アクションファンタジー、新展開の第十六弾!
第二部始まったよ!! 特に長く期間があくわけでもなく始まったよ!!
この手の「第一部完」って実質シリーズ終了というケースが殆どだった上に、なんか前巻のあとがきのニュアンスが〆てる感じだったんで、半ば覚悟もしてたんですが普通に始まってくれてホント良かった。前巻の感想記事に「完結」タグつけないくらいには祈ってたですよ。
でも、タイトルくらいは変えてくるかなあ、と思ってただけに堂々と続刊してきたなあ。ちょっと頼もしい。
でも、内容の方は何やらまるで舞台から刷新したような古城以外メンバーも入れ替わって、とどうなることかと思ったら、雪菜さん正妻らしく幽霊になっても意地でも立場を譲らんという鼻息の荒さで。
そりゃあ、第四真祖の「監視役」というのがアイデンティティな彼女が、その立場を見知らぬ誰かに掻っ攫われた挙句、「私は監視役ですから!」というテンプレセリフまでパクられたらそりゃあ大人しくはしていられませんなあ。
しかし古城さんは相変わらずパねえっす。この男、また女子中学生にお世話されてやがる。どこに行っても年下の女の子に私生活からプライベートからせっせとお世話され、監視され、叱咤され、説教され、甘やかされ、とまあ至れり尽くせり(?)でありますなあ! そんなに年下が好きかー! いや別に好みの問題じゃないんだろうけれど、古城くんの周りの女の子のうち年下系ってだいたい尽くす系女子なのがなんともはや流石としか言えない。
まあ雫梨さんはわりとチョロいさん系の人だとも思うけれど。ってかこの娘、本作では珍しい「くっころ」系でもあるんですよね、なかなかやりおる。
ただ、色々と雪菜とかぶってしまうだけに今度、雫梨さんもやりにくいというか忸怩たるものがありそう。正妻相手にライバル面出来るほどの押出しはなさそうだからなあ。
その意味では第一部クライマックスの総力戦にも顔を出さなくて、いったいどうした!? と心配していた幼なじみ枠の優麻がきっちり再登場してレギュラー化してくれそうで、よかったよかった安心した。魔女枠としてはナツキちゃんが居るけれど、先生はちょっとジョーカーすぎて簡単には動かせない人なだけに、側で色々と助けてくれる魔女枠の登場は戦力的にもだいぶ助かるのよねえ。電脳サイドでは浅葱がサポート役……どころか、ドミネーターレベルであれこれ支援してくれて充足はしていたものの、魔術サイドの知識や支援を補ってくれる人は、なつきちゃんやチョロいさんが時々出張ってくれる形になってたんで、優麻が専属でついてくれるというのは何気に大きいはず。
そう言えば浅葱はというと、既に暁の帝国の中枢幹部という貫禄で、以前からバイトという形ではあっても絃神島の電脳運営に携わっていたとはいえ、なんか本格的に島の運営に関わってる感じで既に将来の暁の帝国の形はこの段階で出来上がってる感じなんだなあ。矢瀬っちもかなりガッチリ中枢の方で働かされてる感じだし。一応、兄貴が実権握ってるとは言え矢瀬家の当主に担ぎ上げられたんだっけか。もうこの二人に関しては学生という立場どころじゃなく駆け回ってるのに、帝国の主たる第四真祖ときたら補習に明け暮れているという、なんともはや。まあそれでも、以前と同じとはいかずにあれこれと代表者としてやらないといけないことがあるみたいだから、のんきな立場とは言えんのだろうけれど。

変にダラダラと長引かせずに絃神島サイドに戻ってきたのは良かったんだけれど、恩莱島の設定というかそこで古城が置かれていた境遇、あれをあんまり突き詰められなかったのは若干勿体なかったかも。せっかくの○○○ものだったんですけどね。
さて、エピローグを見るとOVAであったあの話をやるのかー!

シリーズ感想