可愛ければ変態でも好きになってくれますか? (MF文庫J)

【可愛ければ変態でも好きになってくれますか?】 花間燈/sune MF文庫J

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俺、桐生慧輝はある日、差出人不明で自分宛てのラブレターを見つけた!その場の状況から差出人の可能性がある人物は所属している書道部の関係者たちの巨乳で美人な先輩、素直な子犬っぽい後輩、距離感の近い同級生、兄想いの妹(はありえないか)の内の誰かということに。正直、誰に転んでも良いことしかない!けれど意気揚々と中を確認しようとしたら、そのラブレターにはなぜか女の子のパンツが添えられていて…。ま、まぁそんなことはどうでもいいよね。とにかく差出人をこの四人の中から見つけ出さなければ!待ってろ、未来の俺の彼女!!そして後日、俺はあの日のぬか喜びを後悔することになる―。

ラブレターの差し出し主を探すのはいいんだけれど、自分を好きそうな相手にそれとなく探りを入れるって行為が何というか男らしくない感じで不満なんですよね。いや、探すのはいいんですよ。でも、慧輝当人が誰を好きなのか、という点は見事に棚に上げておいて、相手からの好意のある無しを、こちらの意図を曖昧にボカしながら探るのってずるくないですか。ラブレターを出した相手が誰かわかった時、どう答えるかを自分の内面ではなく、相手を探る過程で知った彼女たちのあれこれで判別しようとしているみたいで。それが悪いのか、と言われるとそんなに悪くないのかもしれないけれど、何となくそっちが好きなら付き合ってあげようか、みたいなノリがあるような感触がして、そんなことないのかもしれないけれど。
それはそれとして、可愛ければ変態でもいいんじゃない? かわいいは正義。少なくとも、件の三人の変態性って、人間としてあかんレベルではなくて、あくまで嗜み程度なんですよね。その上、社会的に暴露しているわけじゃなくて、あくまで慧輝個人にだけ打ち明けているわけですし、その時点で単に性癖だけじゃなく慧輝を特別視している、というのはわかりそうなもので、とりあえず食べちゃってから考えても良さそうな案件なんですよね。食べるともれなく中毒を発症してしまうレベルの毒性は全然感じませんですし。ライトノベル業界の歴々たる変態たちに比べれば可愛い可愛い。全然大した事ないし、慧輝にとってもそれほど実害もないどころか、性的にメリットばかりじゃないか。
まあ性癖がノーマルなヒトからするとドン引きしてしまうのかもしれないけれど、その程度で引いてしまうのに、次々とちょっかいを掛けてまわってた、というのはいささか男を下げた感があるなあ。相手から積極的に攻めてきて、というのなら引いてしまうのもわからなくはないけれど、まだ明かすつもりがなかったところに踏み込んだのが慧輝の方なだけに、そこはもう少し引くにしてもフォローしろよ、と思ってしまったわけで、こうして振り返ってみると主人公への好感度が自分あんまり高くないみたいだな、これ。
彼とヒロインたちの打てば響くような掛け合い自体は楽しかったんですけどねえ。痴女先輩はまず後腐れとかなさそうなのになあ(ゲス

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