デート・ア・ライブ アンコール6 (ファンタジア文庫)

【デート・ア・ライブ アンコール 6】 橘公司/つなこ 富士見ファンタジア文庫

Amazon
Kindle B☆W

新しい年を迎えても五河士道の日常は大忙し!『美九に耳たぶをハフハフされる』『士道と全裸二人羽織』『二亜のヌードデッサン用のモデルになる』…。初詣を終えた五河家で繰り広げられるトラップだらけの自家製すごろく対決に始まり、「生々しすぎるわ!」超高難易度のギャルゲー攻略に、「…俺、主人公かよ」アニメのアフレコ初挑戦。ネットゲームにはびこる悪質PKの撃退。そして迎える最大の試練―。「六喰の…髪ッ…」六喰の髪を切ることになった士道だが、とある事故で切り過ぎてしまい―。六喰に気づかれる前に、平穏な日常を取り戻すための戦いが今、始まる!
ここから二亜と六喰が短編集にも本格参戦となるのだけれど、二亜が特にやべえ。享楽主義者にして他人を引っ掻き回して楽しむタイプだから、率先してトラブル引き起こす羽目に。それも、どちらかというと知能犯型なんで本能型だった折紙や美九の暴走に、より計画性が付与されることになってしまって、余計に士道が酷い目に、或いは嬉しい目に……。
前は折紙と美九に夕弦がトリオ組んでたんだけれど、ここから折紙・美九・二亜の悪巧みトリオになってくんですよね。どのエピソードも大概にしてこの三人が裏で暗躍するという始末。まあ、折紙が一人で暴走していた頃を思うと、仲良くバカやれる悪友が出来たというのはイイことなのかもしれませんが。
色々と薄汚れてしまっている三人組とは裏腹に、純粋無垢を地で行くのが四糸乃・七罪・十香のピュアトリオである。完全にこの三人が癒やしになってるよ。汚れてないからなあ、心が。その中でも七罪がまた常識人で引っ込み思案なのに誰か困ってるとついつい手助けしてくれるいい子なので、四糸乃や十香が難しい局面に立たされて困惑していると、サッと七罪がフォローしてくれるこの関係がまた和むんですよねえ。
七罪に関しては前巻の短編集から色々と頼りになりすぎて、精霊の中のお助けマンというのがもう定着してしまっているのがなんともはや。
困った時の七罪ちゃん、である。
司令官の琴里からして、いざとなると七罪頼ってるもんなあ。
オンラインゲーム編では、ピュアトリオは一括りとして、他のメンバーはいつもとメンツを入れ替えて遊んでいたわけだけれど、入れ替わっても和気あいあいと賑やかにやれているあたり、精霊同士の横の繋がりはもう盤石というか、ぶっちゃけ士道抜きでも話が回るくらいにキャラ同士の関係が熟成されてきてるんですよね。
まあシリーズももう十六巻に至ってる長期シリーズ。短編集も含めると二十を越えているわけだから当然といえば当然なんだけれど、それだけキャラが馴染んでくるとこうした短編集の方がむしろ細かくスポットがあたって活き活きしだすのかもしれないなあ、と思ったり。
ただ、最初っから他の精霊の子たちとも馴染みまくっていた二亜と違って、さすがに六喰については仲間に加わった経緯からもまだ士道にしか打ち解けてないというところもあってか、他の子らも彼女に対してはまだおっかなびっくりという接し方なんですよね。それを縮めていくための今回の話でもあったんでしょうけれど、まだもう少し馴染むまでは時間掛かるんだろうか。だいたい、精霊たちの中でも相性の良い者同士というものがあり、以心伝心の共謀関係にある美九と折紙とか、普通に仲の良い友達同士になってる四糸乃と七罪とかのような、良い相方が六喰にも出来ればいいんですけどね。その意味では純真さでは同じくらいの十香あたりが一番波長合ってるのかな。次の短編集に期待したいところ。

シリーズ感想