デート・ア・ライブ17 狂三ラグナロク (ファンタジア文庫)

【デート・ア・ライブ 17.狂三ラグナロク】 橘公司/つなこ 富士見ファンタジア文庫

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自身を犠牲にして五河士道を死の運命から救うため、幾度も世界をやり直す最悪の精霊と呼ばれる少女―時崎狂三。彼女の本当の想いに触れた士道は、精霊たちに真実を告げる。最悪の未来を回避するため、そして世界の運命をひとりで背負う狂三を救うため。しかし時、同じくウェストコットはDEMの総力を結集させ、士道を殺すために動き出す。最強の魔術師エレンとアルテミシア。大量の“バンダースナッチ”に加え疑似精霊の“ニベルコル”という圧倒的戦力差の中。
「―さあ、始めようか“ニベルコル”。俺とおまえの、戦争の時間だ」
ターゲットの士道は最前線に現れて―!?
今回の表紙の子誰だろうと思ったら、量産型精霊のニベルコルだったのか。一人だけだからわからんかった。よく見ると背景にたくさんいるんですけどね。でも、おもったよりもカワイイよなあ。これはイラストのつなこさんの腕前なんでしょうけれど。デザインとしてはやっぱり、元となってる二亜に似ていると言えば似てる。
しかし、狂三編のクライマックス、サブタイトルにラグナロクまでつけておいて、表紙絵飾るのがニベルコルかー、とも思ったんだけれど、中身読むと確かにこれニベルコル攻略回だったわ、うん。もう士道が開き直ってしまって色んな意味で酷いw 君はそんな台詞の数々をシラフで言える子じゃあなかったのに、なんというキス魔になってしまったのか。マジでキス魔じゃないかw
今回はついにDEM誕生の歴史、ウェストコットとエレン、エリオットとカレン、この四人の秘密が明らかになって、なるほどDEMって横からちょっかいかけてきた連中じゃなく、そもそもが精霊誕生の根幹に関わってる連中だったのか。そりゃ、黒幕にしてラスボスに相応しいわ。エレンも、最強の魔術師って所詮精霊には叶わない存在でしょう、と思ってたんだけれど、ぽっと出じゃなくて最初からここまで深く関わってたのなら大きな顔しててもしょうがないなあ。
そうなると、ぞわぞわしてくるのがあの崇宮澪の存在である。正直、彼女については一巻まるごと使っても良かったんじゃないかと思うほど、重要なんですよねえ。士道と真那の二人の記憶喪失の原因でもあり、士道がどうしてキスで精霊たちの能力を封印できるのか、そもそも精霊を誕生させ続けているファントムの正体と目的とは、というこのシリーズの根幹を担う謎を、彼女の過去がすべて物語っていたのですから。
ちょうど、【ストライク・ザ・ブラッド】のアヴローラと暁古城・凪沙兄妹の関係とよく似た話でも在るだけに、あっちと同じく一巻ならずともそれなりに分量割いて、同居生活の情景を刷り込ませてくれていたら、もっと「澪」個人と彼女の想いにも思い入れが深くなったかもしれないのですが、けっこうパッパとそのあたり流れてしまいましたからね。
いやでも、これ相当極まったヤンデレになっちゃってるんじゃないですか? ヤンデレ枠は折紙かと思ってましたけれど、あれはむしろ変態枠だったしなあ。あのラストはもう完全にイッちゃってて、その結果が今の士道というのはかなりゾクゾクする展開だったんですけれど、現状澪の人ってメンタルどうなってるんだろう。狂三が遭遇したファントムと、どういう繋がりになってるのかも不明ですし、ひゃー、これは盛り上がってきたと言わざるをえない。

シリーズ感想