普通に面白かったです。


……うん。いや、面白かったのは面白かったですけれど、期待してたものとはだいぶ違ったかなあ、というのは正直なところかも。
前日譚である【GODZILLA 怪獣黙示録】を読んで期待していたのは、それこそ地球規模の物語であり、多種多様な怪獣たちの楽園であり、その上に君臨するGODZILLAの破壊神としての存在感であったわけですけれど。

以下はネタバレなども多分に含むので収納しておきます。










GODZILLA 怪獣黙示録 (角川文庫)
GODZILLA 怪獣黙示録 (角川文庫)大樹 連司(ニトロプラス) 虚淵 玄(ニトロプラス)

KADOKAWA 2017-10-25
売り上げランキング : 189


Amazonで詳しく見る
by G-Tools








ひたすらゴジラと戦うだけだったのは、もっと地球規模の俯瞰した視点での動きを期待していたところで、ごくごく小さな一つの戦場だけだった、というのはスケール感としてちょっと拍子抜けだったんですよね。
人類が総戦力を投じて抗し得なかったゴジラと、わずか600人の戦力で戦おうというのも。もちろん、攻略法をゲマトロン演算の利用によって見出して、というちゃんとした理由があったとはいえ、やっぱりスケールが……。
戦闘シーンはちゃんと緊迫感在って面白かったんですけどね。でも、やっぱり思ってたのと違うよなあ、という感じもあったわけで。
ゴジラの迫力って、現代科学文明の象徴である都市の蹂躙と破壊こそが象徴であると思うんですよね。でも、人類の文明が滅び去った二万年後の地球って、人工物が何もないわけですよ。植生のまったくかわったジャングルは、それ自体では雰囲気あって良いんだけれど、ゴジラの威容に対する背景としてはどうだったんだろう、と思うところがあるんですよね。その巨大さ、凶悪さに対する比較としてのビル群や、その移動後に残された蹂躙された破壊後の都市の惨状などが何もないと、ゴジラではあっても、原始の恐竜みたいな見た目の印象が拭い去れなくて、なんでわざわざジャングルまで行ってゴジラと戦ってるんだろう、と思ってしまうことも。主人公の主張もわからなくはないのですけれど、地球広いんだからとりあえずゴジラの行動範囲から離れたところに拠点作って、疲弊した態勢を立て直してからでも良かったんじゃ、とその性急さに疑問も感じましたし。
それこそ、ゴジラ以外にも地球上には怪獣うようよしてる、という描写がアレば、降りるのヤバイよねえ、と思うところだったのですけれど。

まあそれはそれとして、ラストのあれはやばいなんてもんじゃなかったですけれど。比較対象がなくても、全然問題がない怪物性。ってか、あれアカンやつでしょう。無理じゃん!! 絶対無理じゃん! あんなんどうするねん!!
メカゴジラの復活が匂わされてる第二部ですけれど、いや無理でしょう! 勝てるか、あんなん!
あれなら、アルプス山脈の一部を融解させて突破した、というグレートウォール作戦の失陥も十分理解できそう。いや、二万年前はあんなでかくなかったとしても。尻尾の一撃で1000メートル級くらいの山なら吹っ飛ばせるんじゃない!?

舞台となった場所、どうやら日本の丹沢あたりらしいのだけれど、前日譚である怪獣黙示録だと「×
××」の勢力圏って、確か南米だったはずなんだけれど、どういうことになってるんだろう。