この素晴らしい世界に祝福を!13 リッチーへの挑戦状 (角川スニーカー文庫)

【この素晴らしい世界に祝福を! 13.リッチーへの挑戦状】 暁なつめ/三嶋 くろね 角川スニーカー文庫

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「ストーカーが現れました!」―逃げ惑い朝帰りをかましたウィズが、バニルやカズマに相談を持ちかけてきた。相手はウィズのことなら何でも知っている!と豪語しており、会って話がしたいと手紙まで送ってくる。対して「襲撃してやる」と、珍しく盛るバニル。その言葉で気持ちに整理がついたのか、ウィズは会うことを決心するのだが…。当日、着飾り、照れくさそうに話す彼女の姿が!?ストーカーに恋?大いなる勘違いが始まる!

あれ? 宝島エピソードって初期の方にやらんかったっけ!? と思ったら、ウェブ版ではやったけれど書籍版では書かれてなかったエピソードなのか。あれ、街中の冒険者たちがみんな小金持ちになってしまってたら全然盛り上がらないイベントだっただけに、ここまで入れるタイミングがなかったと思えばそうだよなあ、となる。先の税金イベントで冒険者たちが持ち金持って行かれたのはこれ以上ないタイミングだったかもしれませんけれど、一度みんな懐が豊かになっているだけにガツガツ感には若干欠けるんですよね。これはもっと最初の方にやっておくべきイベントだったんじゃないかと。だいたい肝心のカズマたちからして屋敷持ちでお金に困ってないだけに。

さて、かつての仲間たちが自分がリッチー化してなんやかんやしているうちに身内同士で結婚してしまってたりして、何気に秘めたる結婚願望があるんじゃないかというウィズ。見事に自分から愛人路線へと爆走しているダクネスに比べると、ウィズの方が健全な気もするのですが何しろ相手がなー。
そもそもリッチーになった経緯から、ウィズ主役の過去編などを見てると彼女がバニルのこと凄く意識しているのは間違いないんですよね。バニルは自分には性別がない、と前々からのたまってますけれど、それを言ったらウィズだってもうアンデットなんだからあんまりそういうこと関係ないんですよねえ。今回の一件でも、熱烈に迫られて満更でもない様子を見せながら、ほらほらぼやぼやしていると私持ってかれちゃいますよ、とウィズがバニルに必死にアピールしているのがなんともはや。いやうん、気持ちはわかるがバニルにその手のアピールは完全に無駄じゃないかなあ。
実際、無駄ではあるんだけれどそれでもバニルの方がウィズの必死さに絆されちゃってるんですよねえ。あの対応見てると、バニルってウィズには何だかんだと超甘いよなあ、と思わざるをえない。なんだかんだと、良いコンビである。
一方で別の意味で初期よりも良いコンビになるつつあるのが、カズマとダクネス。
ダメ人間、クズ人間っぷりに拍車がかかるカズマに対して、その手のろくでなしがドストライクなダクネス。何気に相性としては最初の頃よりもむしろぴったりになってきちゃってるんですよねえ。正妻としてめぐみんがちゃんといるおかげで、ダクネス好みのダメな関係に着実にステップアップしてきちゃってますし。もう完全に性欲モンスターじゃないか、この貴族娘。色んな意味でもう時間の問題だよなあこれ。
あと、最近エリスさまが超やべえ感じになってきていて、かつての「真ヒロイン」像が段々と遠ざかっていっているような……w

シリーズ感想