【友人キャラは大変ですか? 6】 伊達康/紅緒 ガガガ文庫

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しっちゃかめっちゃかな学園祭編!!!

雪宮さんの体調不良から始まった第三部。
物語はおむすびのごとくころころ転がって、完全に俺、小林一郎の手を離れてしまった。

「まさかラスボスがダブルブッキングしてしまうとは……」

なによりの問題はこれである。
モッサリ魔神のトウコツだけでなく、あくどいキュウキの相手までしなくてはならなくなった。
例えるならFCバルセロナとの試合中に、レアルマドリードも相手にしなくてはならなくなった感じだ。

どうしたものかと悩む俺だが、日常は容赦ない。季節は秋、まもなく学園祭を迎える。
歌唱ライヴをやるという龍牙と四神ヒロインズのサポートも、当然友人キャラたる俺の職務である。

さらに、龍牙をメインに据えた女装メイド喫茶がクラスの出し物に決まり……?

くそ、明らかに手も足も足りてねえが、学園祭で主人公を輝かせられなくて何が友人キャラだ!
ぜんぶ並行しながら、龍牙を祭の主役にしてやるぜ!

カオスがカオスを呼ぶ第三部学園祭パート、ここに開宴!
いやいやいや、モッサリ魔神のトッコはもう戦う気端からないんだから無理にラスボスにしなくていいじゃないか。そういうとこだぞ、小林一郎。自分の友人キャラムーヴとシナリオに拘泥して、役を強いようとするところ、ほんとダメだからね。
それ、指摘されて自省したと思ったらわりと速攻で反省したのを忘れちゃったような有様になっちゃってるし。こいつ、まるで反省していない!?
よくよく冷静に振り返ってみると、状況がシッチャカメッチャカになっている最たる原因は一郎なんですよね。彼が自分のシナリオに拘泥して情報の共有を制限して各人の行動をコントロールしようとした結果、見事に片っ端から破綻しまくって見事にしっちゃかめっちゃかになっちゃったんだからね、これ。ある程度大事な情報を共有して目的を一本化したら大方のトラブルは混乱を来す前に解決できたような気がする。まあ、状況が混沌と化したからこそ魔神サイドが身内になったんじゃ、と考えることも出来るので一概に一郎の行動が状況を悪化させ続けたとは言えないのだけれど。
だいたい、一郎が最善を尽くしてしまうとこの話、何の面白みもないハーレム異能モノになってしまうので、混沌を牽引する一郎がいないとこれほどドタバタと騒がしくハチャメチャな話にならなかったわけですけれど。
まあすでに、一郎ってもうどう見てもシナリオ管制のコントロールを失ってしまっているんですよね現状。あまりに状況が錯綜しすぎて、一郎も全体的に何がなんだかわかんなくなってるきらいがあるんだけどw

そんな中で、ぽややんとした魔神たちの中から唯一強烈なラスボスムーヴを発揮しだしたキュウキ。話のわかるいいヤツ揃いだった魔神の中で、一人真っ当に悪人をやってくれるキュウキはこの際、状況を一纏めにしてくれる救世主なんじゃないだろうか、この場合。
一郎としても、ラスボスがちゃんとラスボスしてくれるとシナリオがすっきり一本通って収拾しやすくなるだろうし。
阿義斗が一郎が関わったせいなのか、クールで非情な敵役がやたらとシモネタを連発する変態になってしまった今、悪役ムーヴしつづけるキュウキが唯一の希望である。いや、アギトまじでキモいからそれw

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