【ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインIX フォース・スクワッド・ジャム〈下〉】 時雨沢 恵一/黒星 紅白 電撃文庫

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レンのリアル・小比類巻香蓮との結婚を目論むファイヤこと西山田炎の誘いに乗り、“結婚を前提としたお付き合い”をかけて戦うことになった第4回スクワッド・ジャム。是が非でもレンに勝利したいファイヤは、打倒LPFMのために編成した結託チームに、ボス率いるSHINCを取り込むことに成功する―。MMTMとの壮絶な“高速バトル”を潜り抜けたレンたちは、ついにSHINCのメンバーと相まみえたのだが、そこにファイヤ傘下のチームが突如現れ…。銃声と硝煙とほのかな恋心が入り乱れる第4回スクワッド・ジャム、いよいよクライマックスへ!
ここに来て時雨沢さんの趣味というか銃火器愛が炸裂しまくってるぅぅ。拳銃戦なんか、どこに拳銃があるんだよ!?と言いたくなるような拳銃(ハンドガン)の定義の限界に挑むようなものばかり出てきて、これ絶対主催者が思い描いていた拳銃同士の打ち合いとは違ったんだろうなあ、と思う展開だったんですが作者の偏愛がこれでもかと伝わってくるのはなんともニヨニヨした感じでした。
さて、流れからボスたちのSHINCと共闘することになったレンたち。ただ、このバトルにおけるファイアとの決着の意味を彼女らに伝えたら、そりゃ女子高生共なんですから盛り上がりますわなあ。
ボスのキャピキャピしたテンションの上がり方が可愛いんだけれど、実際のビジュアルだとごついゴリラがキャピキャピしているのは絵面的にキツイものがあるかもしれない。その点、小説で良かったのか後の映像化のお楽しみなのか。
でも、絵的に映えるという意味では今回はミニガン搭載のハンヴィーとのカーアクションや突進する機関車に搭乗しての打ち合いに、凍りついた河の上での戦いなど、見た目派手な銃撃戦が今回は特に多かったような気がします。耳をつんざくような銃撃音に、飛び散る破片、転げ回って逃げ回る人間たち、とイメージが映像となり音となって聞こえるようなシーン描写は、やっぱりいいですなあ。狙撃手が多かったことから、狙撃戦も多かったですし。
その点、シャーリーは活躍の場がたくさんあったぞな。
あのまま、シャーリーとクラレンスが敵になって別れたまま、というのは折角おんなじチームとしてスタートしたのに勿体無いなあ、と思っていただけに後半の合流は嬉しいものがありました。せっかく、スクワッドジャムってチームの最大人数が6人なんですから、いつもの4人だけって味気なかったですもんね。そこに狙撃手のシャーリーとレンとは違うタイプの近接型でもあるクラレンスが加わると、チームとしてもバランスが取れて充実してますし、もし次があるとしたらもう一度この面子でやってほしいところではありますねえ。
ファイアとの決着は正直ちょっとすっきりしないものがあったり。そもそも、ファイアという御曹司がどういう人物か、結局分かりづらいママおわってしまったところがありますしね。部下たちからは家族のように慕われているようですけれど、あのゲームに対する偏見はマジものだったようですし、自分の知らないものに対して平然と見下すことがある、というのはだいぶマイナスポイントだと思われ。ただ、実際体験してみて素直に前言を撤回できるあたりは、一廉の人物なのでしょう。
でもなあ……あれだけ部下の人たちに手伝ってもらっておきながら、最後のあれはないんじゃなかろうか。この大騒ぎがなんだったんだ、という話になってしまうし。まあ、部下の手前無理をして、というのも意味のない話なので、あかんと思ったら即撤退という判断の速さは褒められて然るべきなのかもしれない。
レンの方はもう本当にいい面の皮なのですが。あれは怒っていいと思うぞ。実際、恥かかされたと言ってもいいと思うし。

ピトさんとフカには大ウケ案件だったかもしれないけど。わざわざ見に来るピトさんw
しかし、ピトさんはリアルで自分の正体を明かすときが一番輝いてるなあ。
シャーリーの方は、あれなかなか凄い仕事してるんですねえ。自然を相手にする仕事であると同時に、案内人ってことは人間とも密接に関わる仕事でもあるわけで、あの難しい性格からしてあんまり他人と関わらない仕事内容なのかと思ったけれど、コミュニケーション能力高いのかー。
明言はされてないけれど、あのお客さんクラレンスなんだろうなあ。

シリーズ感想