【超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!8】 海空りく/さくらねこ GA文庫

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『ありがとう、リルル。よく彼らを此処まで導いてくれました』

帝国の支配からヤマトを解放した超人高校生たちは、すべての謎が眠るエルフの里へと向かう。
果たしてそこで待ちうけていたのは、彼らをこの世界へと呼び寄せた存在との邂逅だった! ついに語られる異世界召喚の理由。超人高校生たちは元いた世界に帰還するためにも、異世界を守る決意を新たにする。

だが、時を同じくして《青の元帥》ネウロは司たちとの全面対決を選択。圧倒的な大軍勢が疲弊したヤマトへと迫ろうとしていた!

世界の命運を懸けた戦い。その始まりを告げる、異世界革命譚第8弾!
超人ジャーナリストの忍ちゃん、全然ジャーナリスト成分が足りないよね!
いやもうこれやってること完全に忍者かエージェントであって、本分のジャーナリストとしてはあまり働けていないのが忍の辛い所だなあ。これで忍者としても無双ならともかく、今回忍びの者としては敵わない相手が出てきてしまったわけですし。
なんだかんだと自分の分野で力を発揮できているのって、桂音さんと林檎くらいじゃなかろうか。他はなにかと自分の分野外のことを強いられている場合が多いし。司も政治家をやってるだけ、というわけにはいかずそれ以外の分野の優秀さまで示さないといけなくなっちゃってますしね。現代政治家が武器取った段階でかなりギリギリなんだよなあ。
まあ、司が今やっていることが現代政治家の範疇かというと、もうそのあたり十分逸脱している気もするけれど。でもこじんまりとした政治家の範疇でやっていたら、今回段々とその素性が明らかになってきた帝国の超人皇帝とはやりあえなさそうだし、方向性としてはこのままで行くべきなのだろう。特に、超人皇帝の超個人有能主義に対して、司が個々の民一人ひとりの底上げという正反対の方針を掲げている以上は尚更に。

その意味では、一人離反している勝人の実業家としての在り方、何事も自分でやらなきゃ気がすまない、自分がやってなんとかなるなら自分がやるべきだ、という考え方は皇帝のそれとよく似た傾向であるが故に彼が司の側ではなく、あちら側に立っているというのはむしろ自然のことなのか。
ただ、ネウロに賭けるのはどう考えても悪手なんだよなあ。詳細を忍に聞きながらネウロにつくと判断したというのは実業家としてどうなんだろう。組む相手というのは商売でも最も重要なところだろうに。それとも、まだ利用できると判断したのか。別の思惑があるのか。単に従業員に対する情に負けたのか。従業員たちを守るためでも、このままネウロと組んでても決して良い結果になるとは思えないだけに、このあとの勝人がどう行動していくのか気になるところである。

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